Azureの仮想マシンは必ずDHCPクライアントでなければいけません。管理ツールから固定することは可能ですが、これはDHCPの「予約」に近い機能で、OSの設定パラメーターとしてはDHCPクライアントのままです。
このあたりについては、弊社トレノケートの「Advent Canendar」として「Azure仮想マシンのIPアドレスが勝手に変わる?」で解説したのでよかったらご覧ください。
なお、パブリックIPアドレスの固定化もできますが、現在のところ、事前に任意の値を指定することはできません。
づまり、Azureの仮想マシンは、どんな場合でもIPアドレスはDHCPサーバーからリースされることになります。
このとき、リース期間は100年以上が設定され、通常の利用では更新が発生することはありません。実際に、Windows Serverで以下のコマンドを実行すると「DHCPサーバーと通信できない」という意味のエラーになる場合があります。
ipconfig /renew
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjMhAtHGDIg11_bY7m9GyNXFr5K_rdc8tdmq4rlx4NgzQxc5ALXQqMwXiCsWPtaABK3HK-DaW8ntqnkdjwRpljNSXECEH38ZQRqo1seYcDBL2y7vGTQJtQizQ4FbtjB3A1mmrM3qqEUHBQ/s320/dhcp.png)
「場合があります」というのは、つい最近「新たに作成した仮想ネットワーク上の仮想マシンであれば」正しく更新できるようになったためです。
仮想ネットワークの属性を変更すると、仮想マシンに割り当てられる優先DNSサーバーのIPアドレスを変更できます。しかし、その設定を反映するには仮想マシンの再起動が必要でした。IPアドレスのリース更新ができると、コマンドを実行するだけでDNSサーバーのIPアドレスも変更されるため、より便利になりました。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgpJfOt7w3zcOfxcicRLFLhyphenhyphenlLKXNiRk990qCMFDJQb0n_lB7tTvajTxdUt-5pQcM1lqxLQG0Nb03ur-73vOukTLTH9JQ3PCVnIptbR6j1O107v8bMlahX_vxAbvcAo2OgmDfqf12WpGcQ/s320/dhcp2.png)