2012年5月30日水曜日

Windows Updateが実行できなかった

何ヶ月か前に、デモマシンとして同僚に借りたノートPCを、もう一度借りました。
ラッキーなことに、以前のディスク内容が残っていたので、そのまま使うことにしました。

しばらく期間が空いたので、Windows Updateをかけようとしたらエラーが出ます。
最初はWindows Updateの画面が表示されません。
そのうちに表示されるようになったのですが、今度は

現在サービスが実行されていないためWindows Updateで更新プログラムを確認できません。
コンピューターの再起動が必要な可能性があります。

と表示されます。
調べたら、Microsoft Answersに同じ質問が出ていました。
以下のコマンドを実行すればよいそうです。

net stop wuauserv
cd %systemroot%
ren SoftwareDistribution SoftwareDistributionold
net start wuauserv
net stop bits
net start bits
net stop cryptsvc
cd %systemroot%\system32
ren catroot2 catroot2old
net start cryptsvc

今、Windows Updateを実行中です(カタログが消えたためだと思いますが時間がかかってます)。

ところで、RENコマンドって、いつからディレクトリ名の変更ができるようになったのでしょうか。

2012年5月29日火曜日

携帯電話からのアクセス

このブログは「Blogger」というシステムを使っています。

このシステム、割に気に入っているのですが携帯電話に対応していません。
今まで携帯電話用だと思っていた「モバイル」というリンクは、何とスマートフォン用だったのです。

レイアウトがちょっと変だと思ってたんですよね。
でも、一応アクセスできていたので気付きませんでした。

先日、久しぶりに携帯電話からアクセスしたら全く反応しません。
おかしいと思って調べたらまさかの非対応。

で、Googleが携帯電話用にWebサイトを変換するツールを公開しているようなので、それを使ってみました。

サイドバーのリンクも変更しました。しかし、URLが長いとQRコードも複雑になるんですね。
当たり前の話ですが。

2012年5月28日月曜日

ユーザープロファイルの仮想化

古いブログに書いた記事の再掲載ですが、現在でも状況は同じです。
同じ技術でも、時代が変わると位置付けが変わることがあります。

当初、「移動プロファイル」は、「少数のPCを複数の利用者で共有する」という状況を想定していました。
WIndows NTの教育コースでは確かにそう言ってました。

その後、Windows 2000やWindows XP時代になって「1人1台」の環境が当たり前になり、移動プロファイルの重要性は低下しました。

しかし、リモートデスクトップサービス(ターミナルサービス)が登場してから、少し使い方を変えて、ふたたび脚光を浴びています。

使い方が変わったので、新しい名前を付けたということでしょう。


米国のTechEd 2008のセッションスライドを見ていて思ったこと。

マイクロソフトの仮想化技術といえば以下の4つということになっていました。

  • サーバー仮想化: Virtual Server / Hyper-V
  • デスクトップ仮想化: Virtual PC
  • プレゼンテーション仮想化: Terminal services
  • アプリケーション仮想化: App--V (旧称SoftGrid)

ところがスライドには "Profile Virtualization" の文字が...
よく見たら「移動プロファイル」と「オフラインファイル」でした。

移動プロファイルはWindows NTからあるし、オフラインファイルもWindows 2000からあります。
そのときは「仮想化」なんて誰も言っていません。
まあ、仮想化と言えば仮想化なんですが、単に流行に乗った感じもします。

じゃあ、これはどうでしょう。

  • USBフラッシュメモリ仮想化: あらゆるUSBフラッシュメモリ機器をハードディスクとして見せます。
  • マウス仮想化: PS/2マウスもUSBマウスも、メーカーを問わずマウス移動と左右ボタンのクリックが可能です。

考えてみたら、OSの仕事のほとんどは「仮想化」ですね。

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2012年5月25日金曜日

クラウディアさんのキットカット

ちょっと古い話になってしまいます。

4月24日(火)から2日間にわたって開催された「Windows Developer Day」の展示会場で、マイクロソフトのキャラクタ「クラウディア」を描いた「キットカット」が、クラウディアさんのコスプレをした女性によって配布されていました。

クラウディアさんについては、マイクロソフトの「クラウドガール」をご覧ください(絵が萌え系なので、オフィスで開くときは注意してください)。

クラウディアのキャラクタ使用権は、初音ミク並にゆるく、実質的には(非商用であれば)誰でも自由に使えます(正確な規約は「Windows Azure公認キャラクター利用ガイドライン」をご覧ください)。

昔は、キャラクターの使用権を独占し、希少性によって価値を高めるというのがブランド戦略の基本でした。しかし、現在は広範囲に使ってもらうことで露出度を上げ、広く認知させる戦略が増えてきました。

Windows Azure公認キャラクター利用ガイドライン」を読むと、マイクロソフトは二次創作を使う権利も持つようです。古い価値観だと、マイクロソフトが創作者の成果にただ乗りするように見えますが、そうではありません。良い二次創作ができれば、マイクロソフトが無償で宣伝してくれるわけで、創作者にとってもメリットがあるわけです。

マイクロソフトと言えば、「ホビイストへの公開状」(1976年)で有名です。これは、PCソフトウェアが「有償の製品」であり、「不正なコピーは禁止」と主張したものです。今となっては当たり前のことですが、当時のホビー業界は「成果は無料で公開する」という風習がありました。

クラウディアの規約を見ると時代の変化を感じます。もちろん、利益の源であるソフトウェア製品と、イメージキャラクタとは全然扱いが違うのは当然ですが、本業であるソフトウェア製品もオープンソースに肩入れするなど、変化が見られます。これだけ大きな会社になっても、時代の流れを見据えることができるのは素晴らしいことです。

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2012年5月24日木曜日

マイクロソフトMVPアワード10年連続受賞

マイクロソフトMVP (Most Valuable Professional) アワード プログラムは、マイクロソフトの製品や技術に関する知識と経験を、コミュニティやメディアなどを通して共有している個人を表彰するものです。現在、世界で4,000 名を超えるMVPがいるそうです。

アワード有効期間は1年なので、毎年審査があります。日本でMS MVPの認定が始まったのは2002年からで、私は2003年から2011年まで連続で「Directory Services (Active Directory)」の分野で受賞してきました。今年は「Virtual Machines (Hyper-V)」に分野を変えて、10年連続受賞となりました。

事務手続きの問題で、日本で2002年に受賞した人も2003年扱いになっているようで、同時に「10年記念」のリングを頂きました。実物はグローバルナレッジネットワーク新宿ラーニングセンターのロビー(休憩コーナー)に置いてあります。

初期の頃は、受賞するたびに記念の盾が贈られていたのですが、2010年からはリングを足していく形になっています。


▲透明なので写真撮影が難しい

 
▲リングを拡大したところ

MVPアワードには数々の特典があります。これは「コミュニティ活動に対して今まで以上に力を入れろ」という意味だそうです。今年はWindows Server 2012とWindows 8が登場する予定です。本業での講習会はもちろん、コミュニティ活動にも力を入れていきたいと思います。

なお、10年連続受賞は日本で数名、世界全体でもかなり少ないそうです。

【追記】日本での10年連続受賞者は以下の4名です(敬称略)。

  • 渋木宏明 Visual C#
  • 小野修司 ASP.NET/IIS
  • 小鮒通成 Directory Services
  • 横山哲也 Virtual Machine

私はずっとDirectory Servicesだったので、9年間同じジャンルで連続受賞したということになります。これはかなり珍しいことですが、よっぽど人材不足なのかもしれません。

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2012年春のBBQ

5月19日(土)に、会社の仲間たちとバーベキューパーティをしました。

毎年やっていますが、たいていは秋に1回で、春にやるのは久々です。
なぜなら春は新人研修でみんな疲れているから(幹事の鈴木さん、羽部さん、いつもどうもありがとうございます)。

最盛期はダッチオーブン2基を備え、ローストビーフやタンドリーチキンまで作った時もありました。

今年は春も開催されました。例年よりもスタートが若干早かったようで、遅れていった私は名物の「絵に描いたようなBBQ串」を見ることができませんでした。また次回でも紹介したいと思います。

せっかくなので、いくつか写真を載せておきます。
許可を取っていないので、人間の顔はありません。

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▲ダッチオーブンで作ったローストビーフ
今回はダッチオーブン1基

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▲ローストビーフを盛りつけます

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▲ワンコも参加

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▲サンマを焼いて

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▲炊き込みご飯の要領で米を炊きます

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▲できあがり。恒例のサンマご飯(春にしなくてもいいと思うけど)

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▲締めはヤキソバ

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▲デザートは焼きマシュマロのチョコレートがけ

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▲そして焼きバナナのチョコレートがけ

よく「家に帰ってブログを書くまでが○○です」と言います。
これで、やっとBBQも完了できました。

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2012年5月21日月曜日

金環食を見ました

今朝は金環食でした。「皆既日食ほど暗くはならない」と聞いてはいましたが、確かに薄暗くなったくらいでした。

減光フィルターは買ってなかったのですが、幸か不幸か時々雲がかかったため、その瞬間に太陽を狙いました。

私のカメラは、電子ビューファインダー(EVF)なので、レンズを通った光が直接目に届くことはありません。万一、撮影中、急に雲が切れてもカメラを痛めるだけで済みそうです。

ただ、普通の一眼レフだと、雲の切れ目(晴れの切れ目?)を狙うのはかなり高いリスクを伴うので、やめたほうがいいでしょう。突然雲が切れたりすると大変です。

 

猫写真教室の先生は、紙に小さな穴(ピンホール)を開けたもので影を観察していたそうです。ピンフォールカメラで映像が映るように、ピンホールで太陽を映すと太陽の形、つまり日食なら欠けた太陽が映るためです。Twitterでは、木漏れ日の影が紹介されていました。

ただ、始まってみるとやはり直接見たかったようで「ワインの瓶じゃ駄目かなあ」「サングラスじゃ駄目かなあ」とおっしゃっていたそうです(両方だめです)。

ところで、同僚の中田は休暇を取って遠征したようですが、どんな写真が撮れたのでしょうか。

2012年5月18日金曜日

金環食に興味はありますか?

5月21日(月)は、日本の多くの地域で金環食を見ることができます。

滅多にあることじゃないので、写真を撮ろうと思ったのですが、太陽用の減光フィルターは1万円もします。しかも、手持ちのレンズと大きさが違うので、大きめのフィルタを買って「ステップアップリング」で調整する必要があります。ステップアップリングの値段もばかになりません。

同僚に言ったら

「日食が終わったら、黒点観測でもしたら?」

と言われましたが、別にそんな趣味はありません。

そういうわけで写真撮影はあきらめて、目視観測用のフィルタを買いました。860円です。

子供の頃、太陽観測には色の濃い下敷きや、現像済みのモノクロフィルムの黒い部分を使えと言われたのですが、いずれも目には悪いそうです。

私は、レンズフィルターで有名な会社のものを買いました。

なお、私、5月21日(月)は「サーバーシステムオーバービュー」を実施する予定です。

「きっとお客さんも金環食を見たいから、午後からの実施にしたらどうでしょう」

と上司に提案したら、即答で「駄目です」と言われてしまいました。

ところで、今は「日食」「月食」と書きますが、別に太陽や月を食べるわけではありません。正確には「蝕」の字を使い「むしばむ(蝕む)」、つまり、虫がはむ(食む)ように消えていくことを意味します。

ところで、最新の天気予報では東京地方の21日朝は曇りだそうで、ちょっと残念ですね。

2012年5月16日水曜日

トークショーに行ってきました: 女の子を殺さないために 解読「濃縮還元100パーセントの恋愛小説」

5月5日(土) 19:30- 池袋ジュンク堂書店のトークセッションに行ってきました。

女の子を殺さないために 解読「濃縮還元100パーセントの恋愛小説」』刊行記念ということで、著者で評論家の川田宇一郎氏に加え、ゲストとして文筆家の栗原裕一郎氏が、司会として作家の高原英理氏が登壇しました。

出版社の宣伝では、村上春樹論が中心のようになっていますが、実際には庄司薫を中心に、川端康成や村上春樹について論じています。詳細は「本の特盛り――横山哲也の読書のススメ 第11回」をご覧ください。

書籍の発行部数に比べ、書店の方がずっと多いので、書店では新刊書さえ入手できないことがあります。書店には書店の良さもあるのですが、入手の手軽さではインターネット書店にはかないません。

書店としては、単に書籍を売るだけでなくトークショーのような体験できるイベントで集客するのでしょう。CD店が店内でミニライブ(インストアライブ)を実施するのと同じことです。

さて、今回のトークセッションですが、企画したジュンク堂の試みはありがたいのですが、川田氏とゲストの栗原氏がまったくかみ合わず、たいへん緊張感のあふれたセッションとなりました。途中で、観客の一人が「ぜんぜんかみ合わないから話題を変えた方がいいのではないか」と割り込むくらいです。

栗原氏はそれなりに庄司薫作品を読んでいらっしゃるようですが、どうも作品があまり好きではないようです。しかも、庄司薫4部作の作者自身による解説書というべき『狼なんか怖くない』を読んでいないようで、さらにピントがずれてきます。

たとえば「『海のような男になろう』と言っているのに、その実現性が語られていない」といった指摘がありました。小説『赤頭巾ちゃん気を付けて』は、決意するまでの話ですが、小説内に実現のための方法のヒントが隠されており、さらに具体的な内容が『狼なんか怖くない』で十分に語られています。『女の子を殺さないために』には、『狼なんか怖くない』に対する言及は多くないのですが、庄司薫の読者なら必ず読んでいるはずです。

評論であれば、作品に対する愛情は不要だし、もしかしたら邪魔になるかもしれません。川田氏が「庄司薫作品を好きですか」と聞かれて、「ええ、まあ、え、好きですね」と答えに躊躇があったのは、評論家としての立場を考えたのかもしれません。

でも、トークセッションのゲストには、やっぱり作品を好きな人を呼んでほしいと思います。池袋ジュンク堂のトークセッション企画担当者には感謝していますが、人選はもう少し考えていただければ幸いです。

トークセッションは、最後の質疑応答から急に面白くなります。最初から質疑中心でやった方がよかったのではないかと思うくらいです。その場で質問を受けるのは難しくても、事前に募集できたかもしれませんね。

川田氏が、一番好きな作品は『白鳥の歌なんか聞こえない』で、一番よく出来ていると思う作品は『赤頭巾ちゃん気を付けて』だそうです。これは私の評価と一致します。

さよなら怪傑黒頭巾」は、ノンちゃんとアコちゃんという魅力的な女性が登場するし、薫君のお兄さんも登場する豪華な作品ですが、残念ながら由美ちゃんが登場しません。

僕の大好きな青髭』は、作品自体がよく分からない。雑誌連載はずっと面白かった、というのが川田氏の弁ですが、実際、単行本の方はちょっと不自然なくらい適当な作品に見えます。

その点『白鳥の歌なんか聞こえない』は、由美ちゃんのための作品で、生と性と死が青年らしく描かれていて好きです。

一方の『赤頭巾ちゃん気を付けて』は、よく出来ていて他人に推薦するならこの作品ですが、ファンとしては完成度が高すぎる感じがします。

なお、「庄司薫作品が、新潮文庫からリニューアル刊行されるのに合わせて出版したのか」と聞いたところ、偶然ということでした。すばらしいタイミングです。

庄司薫は、高校時代に読んで、何度も読み返した、私としては珍しい本です。また注目されているようで、ファンとしては喜ばしい限りです。


【追記】

栗原氏ご本人から、以下のコメントをいただきました。

>栗原氏はそれなりに庄司薫作品を読んでいらっしゃるようですが、どうも作品があまり好きではないようです。しかも、庄司薫4部作の作者自身による解説書というべき『狼なんか怖くない』を読んでいないようで

たまたま見てしまったのでコメントしますが、憶測で適当なことを書かれるのは迷惑ですね。批判するのであれば、せめて当日言及された拙著をお読みになってからにしていただきたい。

ご指摘の通りです。大変失礼しました。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。