先日、「Microsoft Azureによる災害復旧手法」を実施しているときだったか、前日の別のコースのときだったか忘れたのですが、「ディスクのスナップショットはバックアップ代わりになりますか」という質問がありました。
実は、スナップショットについては時間の都合でコースで扱っていません。研修中に聞いていただく分には、ある程度は内容から逸脱した質問も受けていますので、ご安心ください。
その時は、以下の2つの理由から「バックアップの目的の一部は達成できるが、置き換えにはならない」とお答えしました。
- 定期的なバックアップスケジュールが(標準では)ない
- その結果、履歴管理機能が不十分
この時、ついでに「スナップショットは差分」とお話ししたのですが、これは不正確な説明でした。
非管理ディスク(BLOBにVHDファイルを作成した場合)は、差分であり、親VHDが削除されると、スナップショットも使えなくなります。その分、課金は小さくなります。
管理ディスク(現在最も一般的なスタイル)は、差分ではなく独立したリソースのため、親VHDが削除されてもスナップショットから復元が可能です。
管理ディスクのスナップショットは差分ではないため、料金的には不利になりますが、ディスクサイズで課金される管理ディスク本体と違い、スナップショットは実消費量だけに課金されるので、1回のスナップショットで倍の料金がかかるわけではありません。
バックアップからの復旧については、以下のドキュメントの後半に詳しく記載されていますので、参照してください。