2013年12月31日火曜日

2013年の総括

2013年、良かったことを書きます(悪かったことは心に留めます)。
 
仕事とプライベートの境界では、書籍が2冊出ました。

編集の方にはいろいろご迷惑をおかけしましたが、常識的なスケジュール遅延で出版できたことに対して、共著者の皆さんと編集の方に感謝します。

あこがれの出版記念パーティもできました。ゲストはなんと武道館アーティストです(出版記念パーティを開きました(追記あり) )。

仕事面では、ある会社ののクラウドコンピューティング教育について、テキスト作成と実施を請け負い、高い評価をいただきました。

日頃思っていることをそのままぶつけたら、そのまま高く評価していただいたので、大変喜んでいます。そして、おかげさまで、来年も引き続き担当することになりました。

2014年、Windows Server 2003からWindows Server 2012 R2への移行と普及の年になると予測しています。また、仮想化の主戦場はハイパーバイザーから本格的にシステム管理製品へと移行するでしょう。またストレージの重要性がさらに高まるとともに、SMB 3.0ベースのNASを使ってストレージの再設計が行なわれると思われます。2013年から始めたNetApp社の講習会が生きてくるはずです。

2013年、お世話になった方に感謝しつつ、2014年を笑顔で迎えましょう。

2013年12月16日月曜日

ITIL参考書とADMT

全然関係ない2つの話です。

ITILの参考書を紹介したあと、もう1冊出てきたITIL関連の研修を担当してる同僚に、参考書を推薦してもらいました。元記事には追記しましたが、最新エントリしか見ていない人もいらっしゃると思うので再掲します。


そして、もうひとつはADMT (Active Directory Migration Tool) の話。

ADMTは、移行元と移行先のActive Directoryのバージョンについては広範囲にサポートしますが、インストール先OSのバージョン依存性が高いことで知られています。

Windows Server 2012 R2に対応したADMTは現在テスト中で、「来年第1四半期に出せたらいいな」という状況のようです。それまでは、移行元の別のOSにインストールして切り抜けてください。

参考: An update for ADMT, and a few other things too.

2013年12月13日金曜日

ITILの参考書(12/16追記あります)

近年、「DevOps」というキーワードに代表されるように、開発(Dev)と運用(Ops)を一体として考えるべきだという意見が出てきました。

そういえば、数年前のマイクロソフトの技術イベントTechEdの基調講演では寸劇が披露され、開発者と運用管理者と利用者が、お互いに相手の悪口を言うというシーンがありました。

本来、この三者は対立するものではなく、共通のビジネス目標を持つはずですが、しばしば対立することも事実です。

一方で、システム運用管理のベストプラクティス集としてスタートしたITIL(Information Technology Infrastructure Library)は、サービスライフサイクルの概念が導入され、開発者にとっても重要な地位を占めるようになりました。これからの開発者はITILを理解して、ITをサービスとして考え、開発から運用までを一体として設計する習慣をつけてください。

ということを、よく講義でお話しします。そして、グローバルナレッジはITIL関連の研修も提供しています。しかし、研修は費用も時間もかかるるため、とりあえず概要だけ分かればいいという方にとっては少々もったいないかもしれません。

そこで、ITIL関連の研修を担当してる同僚に、参考書を推薦してもらいました。

ITIL V3実践の法則

ざっと見ましたが、平易な文章で図が多く、入門書としては適切だと思います。


【追記】
別の講師にも聞いてみたところ、以下の本を薦められました。私はまだ見ていませんが、こちらの方が詳しそうです。

ITIL入門 ITサービスマネージメントの仕組みと活用

2013年12月11日水曜日

キーバリュー型データストアの利用例

先日、ある会社向けにクラウドコンピューティングの概要についての研修を実施しました。そこで、KVS(キーバリュー型データストア)の利用例についての質問がありました。

KVSは、RDBのような標準化が行われていませんし、そもそも標準化ができるほど枯れた技術でもありません。ここは注意してください。

検索するといろいろ出てきますが、分かりやすかったのは、「ソーシャルアプリにおけるKVSの利用事例」(株式会社gumi堀内康弘)です。

その他、AWS (Amazon Web Services)のWebサイトには以下のような事例がありました。

やはり、ソーシャルメディアのような「単純だが量が多い」データに対する利用例が多いようです。

2013年11月19日火曜日

Windowsにインストールされたアプリケーションの一覧

職場では、クライアントPCの入れ替えが始まっています。旧PCはWindows 7、新PCはWindows 8.1です。「できる人はセルフサービス」ということで、私は自分で移行作業をしました。

1l回限りなので、コマンドベースのUSMTではなく、転送ツールを使いました。今の転送ツールは移行元(旧PC)用の転送ツールを生成する必要はなく、Windows 7の転送ツールを起動すれば転送が完了しました。なお、新旧PCをネットワークやUSBケーブルで直結する機能はなくなったようで、データをどこかに保存する必要があります。

転送ツールはデータやアプリケーションの設定を移行してくれますが、アプリケーションそのものは移行してくれません。今回は、Windowsの設定情報も移行できませんでした。

インストール済みアプリケーションの一覧はPowerShellで簡単に入手できると思っていたのですが、WMIを呼び出す必要があるようです。

結局、以下のコマンドでアプリケーションの一覧を入手しました。

Get-WmiObject -Class Win32_product | sort-object -property vendor | Format-table -AutoSize -property vendor,name,version,caption

  • Get-WmiObject -Class Win32_product…アプリケーション一覧
  • sort-object –property vencor…タイトル行見出し vendor で並べ替え
  • Format-table -AutoSize -property vendor,name,version,caption…表形式 の出力を、自動桁揃えして見出しのvendor,name,version,captionの順に出力

Get-InstalledApplicationみたいなコマンドがあると思ったのですが、ないみたいです。

2013年10月29日火曜日

ThinkPad X201にWindows Server 2012 R2をインストールする

我々は、デモ環境としてノートPCにWindows Serverをインストールします。

ノートPC用のサーバードライバーがあるわけもなく、通常は対応するクライアントOSのドライバーを使います。たとえば、Windows Server 2008 R2ならWindows 7、Windows Server 2012ならWindows 8です。今回は、Windows Server 2012 R2をインストールしたかったのでWindows 8.1のものを探しました。

しかし、ちょっと古い機種だと最新OSのドライバは提供してもらえません。今回は、ThinkPad X201にインストールしたかったのですが、発売元であるLenovoのサイトにはWindows 7用しか存在しません。

こういうときは、古いOSのバージョンに順にさかのぼっていきます。X201は、Windows 7の54ビット版ドライバーがありました(Windowsのドライバーは原則として32ビットと64ビットドライバーの互換性はありません)。

必要なドライバーはこれでほとんど入ったのですが、ディスプレイドライバーだけはインストールできません。マイクロソフト標準ドライバーだと、マルチスクリーンが使えない上、外部ビデオに出力できません。マルチスクリーンはともかく、ビデオ出力が使えないのは困ります。

X201は、CPU内蔵のグラフィック機能を使っているので、CPU製造元であるインテルが提供するドライバーを使ってみましたが駄目でした。

いろいろ調べたら、いかのブログに行き着きました。

「SE の雑記」検証環境の整備

さらに元ネタは、知り合いが書いた記事でした(ブログは匿名みたいですが、プロフィールは実名で記載されています)。

「MCTの憂鬱」Windows 8 に レガシーなIntel HD Graphics Driver をインストールする

やることは簡単です。

  1. Windows 7用のドライバーをダウンロードし、展開
  2. 展開先フォルダーのGraphics\*.inf をメモ帳で編集
    私の場合は KIT41822.INF でした。
  3. セクション[Intel Gfx.NTamd64.6.2] にセクション [Intel Gfx.NTamd64.6.0] の内容をコピー
    セクション名はドライバーのバージョンで変わるようです。
    コピー先の目印は以下のようなコメントです(セミコロンはコメントの開始記号)
    ; no install on Win8
    このコメントから「Windows 8にインストールできないことが分かります。Windows 8.1用のセクションは作られていなかったので、今回はこれを使いました。
    コピー先の目印は以下のような記述です。
    %iILKGM0% = ...
  4. 以下のコマンドを実行して、ドライバーの署名制限を無効にし、未署名のドライバーをインストールできるように設定
    bcdedit -set loadoptions DISABLE_INTEGRITY_CHECKS
    bcdedit -set TESTSIGNING ON
  5. 再起動

再起動したら、改めてドライバーをインストールします。この時、以下の手順に従ってください。

  1. デバイスマネージャーで、[ディスプレイアダプター]の[マイクロソフト基本ディスプレイアダプター]を右クリックし、[ドライバーソフトウェアの更新]を選択
  2. 自動検索ではなく[コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します]を選択
  3. [コンピュータ上のデバイスドライバーの一覧から選択します]を選択
  4. [互換性のあるハードウェアを表示]のチェックを外し、[ディスク使用]から、ドライバーの入ったフォルダー(Graphicsフォルダー)のINFファイルを選択
  5. [Intel(R) HD Graphics]を選択
  6. 指示に従ってインストール
  7. 再起動
  8. 念のため、以下のコマンドを実行し、不適切なドライバーがインストールされないように設定
    bcdedit -set loadoptions ENABLE_INTEGRITY_CHECKS
    bcdedit -set TESTSIGNING OFF

以上です。無事、外部ディスプレイにも出せるようになりまいた。

2013年10月23日水曜日

「G-Tech 2013 Autumn」ありがとうございました

10月17日(木)、18日(金)の2日間にわたって「G-Tech 2013 Autumn」が開催されました。ご参加いただいた方、セッションスピーカーを担当していただいた方、どうもありがとうございました。

G-Techは、2007年からほぼ毎年開催しているイベントですが、内容は毎回微妙に違います。

参加費は無償のこともあれば、有償(ただし通常の教育コースよりは相当安い価格)のこともありました。今回は無償です。

最新技術動向をお伝えすることを主目的にした時もあれば(これが一番多い)、私たちが提供する教育コースの体験を目的としたものもあります。もちろん、我々も営利企業ですから「最新技術動向」をお伝えする場合でも、「詳しくはこちらの教育コースをご受講ください」という誘導はあります。

取り扱う分野も、広くITを扱ったこともあれば、マイクロソフト技術だけを扱ったこともあります。2013年3月に開催されたG-Techはマイクロソフト技術に特化していました。

今回は、最新情報を広範囲に扱うイベントとなりました。ITベンダーだけでもAmazon Web Services、シスコシステムズ、マイクロソフト、ネットアップ、オラクル(アルファベット順)と、多くの企業にゲストスピーカーををお願いしました。また、人材育成やグローバルコミュニケーションなど、従来あまり取り上げていなかった分野にも力を入れました。

私はWindows Server 2012 R2のHyper-Vを担当し、ライブマイグレーションやレプリケーションの演習を行いましたが、ちょっと時間が足りなかったようで最後まで到達しなかった方が多かったのは残念です。次回はもう少し分量を減らすつもりです。

当日の様子は、グローバルナレッジ公式アカウントはじめ、多くの方にTweetしていただきました。公式アカウントの中の人が以下にまとめたので、興味のある方はご覧ください。

2日目の夕方には懇親会が開かれ、恒例のクイズ大会が行われました。ちなみに前回のG-Tech 2013 ~マイクロソフト最新技術導入セミナー~でのクイズは「G-Tech 2013 御礼 & マイクロソフト「トリビア」 」に掲載されています(正解は「G-Tech 2013マイクロソフト「トリビア」 正解編 」)。

今回は、以下のような問題でした。○×形式です。

Q1. マイクロソフトの公式萌えキャラは、以下の4人である。

  • クラウディア窓辺
  • 窓辺ななみ
  • 窓辺ゆう
  • 窓辺あい

Q2. ネットアップ(NetApp)創業時の社名は「ネットワークアプライアンス」である。

Q3. Cisco Systems社のロゴは橋をデザインしたものですが、これは初期の主力製品がブリッジだったためである。

Q4. 米Amazon.comは、欲しい本が書店にないことに腹をたたジェフ・ベゾス氏が、「ないなら作ればいいじゃないの」と思って創業した会社である。

Q5. 1979年に発売された、商用としては世界最初の関係データベース「Oracle」は、VAX-11のために開発された。

【参考】
VAX-11は、完全32ビットコンピュータとして成功したDigital Equipment社(DEC)の製品です。
UNIXやインターネットの研究にも広く使われました。

Q6. 日経BP社の前身は「日経マグロウヒル社」である。

 
Q7. グローバルナレッジネットワークの東京オフィスは、
  • l荻窪の日本DEC本社ビル
  • l初台のオペラシティタワー
  • l新宿の新宿文化クイントビル

に続く4箇所目である。

Q8. Google検索エンジンの基礎理論「ページランキング」は、Webページをランク付けすることから名付けられた。

Q9. かつて、グローバルナレッジのヒューマンスキル教育は「ノンテク(非技術)」と呼ばれていた。

Q10. マネージメント理論で有名なピーター・ドラッカー博士はAMAの終身顧問だった。

正解は以下の通りです。

2013年10月15日火曜日

出版記念パーティを開きました(追記あり)

今年は、私が関わる本が2冊出ました。

いずれも、一部の執筆と全体の監修をしています。

こういう機会はもうないと思うので、10月6日(日)の昼間に出版記念パーティをしました。

こういう機会はもうないと思うので、10月6日(日)の昼間に出版記念パーティをしました。ただし、予算がないので、節約できるところは極端に節約しています。その代わりゲストに歌手を2人呼ぶという大盤振る舞いです。

詳しくは以下のブログをご覧ください。

ここのところ、公私ともに忙しく、人には「家に帰ってブログを書くまでがイベントです」といいながら、なかなかブログも書けませんでした。

ようやく書けたので、1週間遅れでやっとイベントが終わりました。

ご協力いただいた方はもちろん、参加いただいた方も、本当にありがとうございました。一生の思い出に残る日になりました。

日経BPさんと、マイクロソフトさんからお花をいただきました。
お気遣いいただきありがとうございました。

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2013年10月14日月曜日

Windows Server 2012 集中アクセス制御

Windows Server 2012では、動的アクセス制御(ダイナミックアクセス制御)の機能が追加され、ファイルのセキュリティに集中アクセス制御が利用できます。

集中アクセス制御は、セキュリティ管理者があらかじめ決めておいたアクセス許可ポリシーを、利用者が選択する機能で、以下のような利点があります。

  • 利用者は、ビジネス用語で記述されたラベルを使ってセキュリティを指定できる
  • 管理者は、確実に正しいセキュリティを(ある程度)強制できる

集中アクセス制御は、ポリシーを決める操作と、ポリシーを割り当てる操作に大別されます。

ポリシーを決める操作は「Active Directory管理センター」と「グループポリシー管理エディタ」を使います。「Active Directory管理センター」の操作はすべてPowerShellに置き換え可能であり、管理ツール下にはPowerShell履歴を表示する機能もあります。

詳しくはマイクロソフトのWebサイト「Deploy a Central Access Policy (Demonstration Steps)」などをご覧ください。

展開は、ファイルやフォルダーのプロパティで行ないます。

先日、この時のPowerShellのコマンドを質問されて即答できませんでしたが、どうやらSet-Aclコマンドレットが拡張されたようです。

TechNetライブラリのPowerShellリファレンスにはSet-Aclの項目に –CentralAccessPolicy オプションが追加されたことが記載されていました。

またマイクロソフトのストレージチームのブログには「Getting started with Central Access Policies - Reducing security group complexity and achieving data access compliance using Dynamic Access Control」というエントリがあり、具体例が出ていました。

基本的に、Windowsの新機能はすべてPowerShellで実装されると考えてもらって構いません。既存のコマンドが廃止されてPowerShellに移行する場合もあります。「これがコマンドでできないかな」と思ったら、最初にPowerShellを調べてみてください。

2013年9月25日水曜日

WordpressOnAzureを見て、ITエンジニアの明日を思う

マイクロソフトが提供するパブリッククラウドサービス「Windows Azure」を見ていると、ITエンジニア、特にサーバーOS担当のエンジニア(インフラエンジニア)の行方が気になります。

私、仕事では「クラウドコンピューティング概要」という1日研修を担当しています。

研修では、パブリッククラウドのデモとして、たいていAmazon Web Services (AWS) とWindows Azureをお見せします。お客様はクラウドの初心者ですが、ITのベテランなので、OSがそのまま見えるAWSなどのIaaSが分かりやすいようです。

Windows Azureのデモは、単なる仮想マシンに加えて、最近必ず見せているのが「ギャラリー」という、一種のテンプレートから作成するWebサイトで、特にCMSとして人気のあるWordPressを例に出しています。

このデモは、特にインフラ系のエンジニアに対するインパクトが大きく、この間は「私の仕事は、もうなくなるのでしょうかねえ」と言われました。

公式な回答としてはこんな感じです。

  • なくなりはしないが、縮小します。
  • ただし、ランプが電球になっても、照明という目的は変わらないように、オンプレミスからクラウドになっても、アプリケーションを実行する基盤という役割は変わりません。

漫画家の水木しげる氏は、もともと紙芝居作家でした。でも紙芝居作家から漫画家に転身できた人は少なかったそうです。

どちらも絵があって、台詞があって、同じようなものだと思うのですが、漫画はペンで書き、紙芝居は筆で描くのだそうです。そして、多くの紙芝居作家は「ペンでなんて描いてられるか」と言って、道具を変えなかったという話です。その結果、紙芝居とともに紙芝居作家の寿命も尽きたと、水木しげる氏がインタビューで語っていました。

クラウドの登場で、ITインフラ技術者、つまりサーバーとネットワークのエンジニア、特にサーバーエンジニアの「価値」は何かということを正面から考えなければならない時代になりました。

さて、ITインフラ技術者にとって、何がそんなにショックだったのか、ちょっと見てみましょう。

WordpressOnAzure

ギャラリーには、WindowsベースのMicrosoft .NETだけでなくPHPベースのものも並んでいます。WordPressはデータベースとしてMy SQLを使うことから分かるようにWindowsベースではありません。マイクロソフト製ではないソフトウェアも積極的に扱っているのがWindows Azureの特徴です。

WP-1

Webサイトの構築はほんの数分でできます。そうしたら、あとはWordPressの管理画面で設定をするだけです。

WP-3

でも、このブログで主張したいことはそんなことではなく、Windows Azureに備わった構成オプションの方です。

WP-2

自動スケーリング機能により、日中と夜間、平日と週末で異なるインスタンス数(仮想マシン数)を設定できます。

もちろん、使っただけはお金を払わないといけないので、デモでは設定したあと必ずキャンセルをしていますが(笑)、設定できることは分かるでしょう。

通常、これだけの設定をするにはかなりの手間が掛ります。特に、スケーリングの設定は結構大変です。Windowsベースの製品だったら、複数のサーバーにOSをインストールし、フロントエンドとしてネットワーク負荷分散を構成し、バックエンドのデータベースを使うように各サーバーを構成します。それほど難しいということもありませんが、一手間かかります。

WordpressOnAzureを使えば、一連の作業がほんの数分でできるのです。

なくなって欲しい仕事と、なくなって欲しくない仕事

「そもそもITは失業者を生む技術だ、現在のクラウドはIT業界にITを適用した結果(IT業界の失業者が生まれる)」

と言う人がいます。でも、私はそうした表現には反対です。

確かにITによってなくなった仕事はたくさんあります。日本で最初のコンピューターは、富士フイルムがレンズ設計用に自社開発したものです。おかげで、計算技師(当時は彼/彼女らをcomputerと呼んでいました)の仕事の多くがなくなりました。

しかし、計算尺と数表を使って計算することが、本当にやりがいのある、楽しい仕事だったでしょうか(計算尺と数表の分からない人は、宮崎駿の最新劇場アニメ「風立ちぬ」を見てください)。

クラウドによってIT、特にインフラ系の仕事が減ることは確かでしょう。でも、そこで減った仕事は、実は機械的な作業で、人間がすべきことではないのではないかと思うのです。

かつて「計算」というのは高度に知的な作業で、機械にはできないと思われていた時代がありました。今でも暗算が速いと「頭がいい」と思う人がいます。でも、計算そのものは機械的な作業です。

SF小説「レンズマンシリーズ」の外伝に「渦動破壊者」という作品があります。1960年に公開されたこの小説では、主人公が頭のいいことを示すために「難しい計算ができる」という表現があります。さすがに四則演算ではないでしょうが、それでも「計算」と「知性」が結びついていることは分かります。

余談ですが、「人工知能」という概念が登場したのも「コンピュータは計算ができる」「計算ができる人は頭がいい」「コンピュータは頭がいい」と誤解されたのが始まりではないかと思っています。

話がそれました。

Windows Azure、特にギャラリーを見ていると、今まで知的な作業だと思われていたことが、実は機械的な作業であることが分かります。クラウド時代、ITエンジニアは、機械的な作業が減り、より高度な知的作業に専念できるようになるわけです。

でも、「より高度な知的作業」って、具体的に何なんでしょうね。「クラウドコンピューティング概要」では、その答えを出すことはできませんが、ヒントのひとつでも提供できているのではないかと自負しています。

追記

Windows Azureとえいばクラウディア窓辺さん、そしてこのブログはJapan Windows Azure Users Group (JAZ)のキャンペーンに参加しています。JAZのイメージキャラクタと言えば猫。

というわけで、クラウディアさんと猫とSurface RTです。Surface RTは通常のWindowsアプリケーションは動作しませんが、Webブラウザがあるため、クラウドの利用は可能です。

DSC00613S

ところで、クラウディアさんのスカートは青空(Azure)に、雲(Cloud)のグラデーションなんですね。気付きませんでした。

2013年9月15日日曜日

オリンピックとITシステム

近年のオリンピックは、ITとも強い結びつきがあります。過去のオリンピックを振り返りながら、2020年の東京オリンピックのシステムを予想してみましょう。

●1964年東京オリンピック

1964年の東京オリンピックでは、競技データの集計システムを日本IBMが担当しました。

当時はバッチ処理全盛期、というかほとんどバッチ処理しかなかった時代、やっと米国のレーダー防衛網システムSAGEや、それを応用した航空券予約システムSABREができた頃でした。

レーダー網と航空機、一見違うものですが、SAGEがレーダー基地からの情報を集計していたのに対して、SABREは旅行代理店からの情報を集計しており、本質的には同じものです。

日本の列車予約システム「MARS」ができたのもこの頃です。ちなみにSABREは座席数の管理しかしていなかったそうですが、MARSは座席番号の予約もできたという話です。

SAGEやSABREの開発には米IBMが関与しており、日本IBMもそのノウハウが使えると考えたようです。しかし、当の米IBMもプロジェクトの成功には懐疑的だったと伝わっています。

詳しくは、Webサイト「大規模プロジェクトの開発──東京オリンピックのシステム構築──」などをご覧ください。

データベース理論もなかった時代、同じデータを2台のサーバーに同時書き込みしていたそうで、苦労が想像されます。今ならデータベースレプリケーションなんてほとんど基本機能になっていますが。

情報処理学会の学会誌「情報処理」1965年3月号に掲載された「オリンピックと情報処理」にはプロジェクト規模の概要が紹介されています。これによると、オリンピックのコンピュータ導入は東京の前、1960年のスコーバレー(カリフォルニア州)冬季五輪からだそうです。

東京オリンピックのシステムは成功し、これが日本の銀行のオンライン化を後押ししたと言われています。それまでは「コンピュータのような信頼性の低い機械に銀行業務を任せるわけにはいかない」と思われていたそうです。

ところで、このブログを書くのにいろいろ検索していたら「世界初のオンラインシステムが日本で動いた」という記事を見つけました。少々誤解を招く記述があったので、補足しておきます(この補足が役立つかどうかは分かりませんが)。

まず、「MARS」が世界初のオンラインシステムとなっています。前述の通り「座席予約」としては世界初ですが、MARSの数か月前にSABREが動作していますし、軍事用にはSAGEもありました。

次にMARSがベンディックス社のコンピュータを使っているように読み取れる箇所がありますが、少なくともMARSに関しては参考にした程度で実際のコンピュータは日立製作所が担当しています。また、レミントンランド(後のユニバック、現在のUNISYS)社の関与が示唆されていますが、MARSに関しては無関係のはずです。

当時の日本法人はコンピュータのブランドを付けた「レミントン・ユニバック」でしたが、もともとはレミントン・ランドという社名でした。本文に説明なしに登場する「RR」は「レミントン・ランド」の略称と思われます。

●1972年札幌オリンピック

すみません、見出し付けましたが札幌とITの関係はよく知りません。ちなみに、当時は冬季オリンピックと夏季オリンピックは同じ年に開催されていました。

私は、東京オリンピックでは2歳だったのでほとんど記憶にないのですが、札幌はよく覚えています。スキーの70mm級ジャンプ競技が金・銀・銅と日本が独占したこと、90m級では残念な結果に終わったこと、フィギュアスケートのジャネット・リン選手が転倒しながらも笑顔だったことが印象的です。

たぶん、50歳代以上の人なら「(失敗しても)ジャネット・リンを見習って」と言えば通じるはず。

あとはトワエモアのテーマソングでしょうか。

●1998年長野オリンピック

1998年2月に開催された長野オリンピックでは、ITが大きな役割を果たしました。詳細は「情報処理」1998年2月号の論文に詳しく紹介されています。

長野オリンピックのネットワークと情報提供システム
重近 範行 , 中村 修 , 笹川 信義 , 村井 純
情報処理,39(2), (1998-02-15)

オリンピックの情報がWebサイトで公開されるようになったのは、非公式には1994年のリレハンメル冬季五輪から、公式には1996年のアトランタからだそうです。つまり1998年の長野冬季五輪は公式サイトになってから2回目ということになります。

アトランタの実績などを基に、IBMが予測した長野オリンピックのアクセス数は1日に1億ヒット(毎秒1157ヒット)です。当時のYahoo!のアクセス数が1日500万ヒットだったことを考えると、いかに大きいかが分かるでしょう。ちなみにGoogleの創業は1998年9月なので、長野オリンピックのときは存在すらしていませんでした。また、Wikipediaによると現在のYahoo! Japanのヒット数は2009年で1日19億だそうです。

利用されたネットワークは、T3回線(45Mbps)が2本だそうで、単純に規格上の数字だけ見ると、現在の家庭用インターネット接続と同程度でしかありません。

当時、既に負荷分散技術はあったのですが、DNSラウンドロビンを使うのが一般的でした。ただし、DNSラウンドロビンによる負荷分散はIPアドレスによる経路選択ができないこと、クライアントキャッシュが有効な間は負荷分散ができないことから、最終的にはIPアドレスによるロードバランスが採用されたようです。

当時、既にIPv6のエニーキャスト規格は存在しましたが、当然のようにあきらめたそうです。現在でもIPv6は家庭にはほとんど普及していません。論文では「結局、エニーキャストを自前で実装したようなものだ」という記述がありました。

コンテンツを保管するストレージは、世界数か所に分散させ、DFS(WindowsのDFSとは違う技術です)を使って同期しています。サーバーは各拠点に数十台、拠点内では負荷を考慮した分散を行なうことで、応答時間を短縮します。

2020年東京オリンピック

2020年の東京オリンピックではどんな技術が使われるのでしょう。

基本的なインフラは、クラウドに依存するでしょう。期間限定で、急激なトラフィック増減をさばくにはクラウドが最適です。

Webサーバーやデータベースサーバーだけでなく、CDN(コンテンツデリバリネットワーク)による配信も当然使われるはずです。

そして、これを契機に日本でもクラウド利用が本格化し、基幹業務をクラウドに移行する企業も増えるでしょう。

また、1964年は2年の歳月をかけてプロジェクトを完遂したそうですが、それほどの時間をかけることはないでしょう。

IPv6のエニーキャストは使われるでしょうか。あと7年もあればIPv6はある程度普及していそうな気もしますが、よく分かりません。10年以上前から「IPv6はもうすぐ普及する」といって、全く普及していませんからね。

ちなみに1964年のプロジェクトでは、途中でプロジェクトが遅れ、人員を大量に追加したそうです。「遅れているプロジェクトに人員を大量投入するとさらに遅れる」というのはプロジェクトでよくある話ですが、この時は、プロジェクト初期から詳細なドキュメント記述を強制していたため、大きな遅れはなく、人員の追加は多大な効果を上げたそうです。

【追記】もちろん、現在のオリンピックでは既にクラウドもCDNも使われています。ソチの冬季オリンピックでは動画配信にMicrosoft Azureが使われ、CDNが活躍しました。

2013年9月11日水曜日

オリンピックとWindows Server

どういうわけか、Windows Serverはオリンピックの年に出ることが多いようです。

  • 1996年…Windows NT 4.0
  • 2000年…Windows 2000
  • 2004年…Windows Server 2003 (これは1年ずれていますが)
  • 2008年…Windows Server 2008
  • 2012年…Windows Server 2012

次のWindowsは「完全なクラウドOS」を目指すそうですが、具体的にはどうなるのでしょう。

もしかしたら、自社サーバーでありながら、パブリッククラウドの一部を構成するようになって、余ったリソースを外部に販売できるようになるかもしれませんね、ちょうど、SETI@HOMEのプロジェクトや、電力における家庭用の太陽光発電みたいな感じです。

グローバルナレッジは、どのバージョンも日本で最も早い時期に教育コースを提供したベンダーのひとつです。

Windows NT 4.0では、米国までトレーニングに行った同僚がいました。
Windows 2000では、1999年からマイクロソフトのパートナー企業向けの研修の一部を担当しました。
Windows Server 2003やWindows Server 2008でも、マイクロソフトのパートナー企業向け研修を担当しました。
Windows Server 2012では、3日間のアップデートコースを提供しています(これは「Windows Server 2012ソリューションアップデート」として現在も提供中です)。

さて、2020年開催のオリンピックが東京に決まりました。

地元で開催されるのは、選手にとって何かと有利なので、日本人選手は喜んでいるでしょう。
個人的にはイスタンブールを推していたんですが、決まったからには成功して欲しいと思います。

オリンピックが開催されると、世界最大規模の同人誌即売イベント「コミックマーケット」の開催ができなくなるとか、路上ライブの規制が強化されるとか、コンビニで成人誌が発売できなくなるとか、いろいろ悪い噂があるようです。 コンビニの成人誌はなくてもいいと思いますが(私個人としては、どんな内容でも出版の自由は確保すべきだと思っていますが、流通の制限は必要だと考えています)、その他は困った話です。

ちなみに「コミックマーケット」のWebカタログは、マイクロソフトのクラウドサービス「Windows Azure」上に構築されています。会期前から会期終了までと、その他の期間では利用者数が極端に違います。負荷変動の大きい場面では、クラウドは非常に有利です。

一方で、サブカルチャーを日本の重要輸出品目と考える政治家もいます。コミックマーケット準備会も交渉を開始するでしょう。 路上ライブの規制は避けられそうにありませんが、路上ミュージシャンの宮崎奈穂子さんが、女子レスリングの金メダリスト吉田さおりさんに曲を贈った縁もあるので、何十年に1回の規制くらい受け入れましょう。

2013年9月8日日曜日

大阪のみなさまへ: 9/25~ Windows Server 2012 コースのご案内

Windows Server 2012 R2 も完成し、来月にも一般入手可能という話ですが、多くの方はWindows Server 2012の評価を行なっている最中ではないかと思います。

幸い、Windows Server 2012 R2は、名前から想像できるように、それほど大きな違いはないので、まずはWindows Server 2012の導入を検討し、時期によってはR2にすることを考えればいいでしょう。

さて、Windows Server 2012関連の教育コースは昨年末から新機能を中心に解説する3日コースが実施され、今年から一般向けのマイクロソフト公式カリキュラム(MOC)が始まっています(まだR2には対応していません)。

MOCは、内容が広く深いのが利点ですが、基本的なことを学ぶだけでも合計15日間も必要になります。既にWindows Serverの知識をお持ちの方にとっては冗長な部分もあるでしょう。

日本オリジナルの「Windows Server 2012ソリューションアップデート」は,3日間で新機能を演習付きで学べるのでおすすめです。

新しい教育コースは大阪での実施が遅れがちですが、このコースは大阪でも実施しています。直近の日程は9月25日(水)からですので、機会があればぜひご受講ください(残念ながら担当は私ではありません)。

多くの場合、(幸か不幸か)大阪の方が受講者が少ないので、質問もしやすいかと思います。

なお、現在「MCSA: Windows Server 2012 チャレンジキャンペーン」を開催中です。

Windows Server 2012ソリューションアップデート」ご受講の方に、MCP試験70-417(アップグレード)受験バウチャーチケットを差し上げています(2013年12月開催分まで)。

もし前提資格をお持ちであればMCP 70-417試験に合格することで、「MCSA: Windows Server 2012」として認定されます。この機会に受験と資格種時までどうぞ。

2013年9月2日月曜日

Microsoft、MCA/MCM/MCSMの認定プログラムを終了へ(17:35追記あり)

標記の記事をITmediaが公開しています。

ただ、翻訳記事の内容、特にMCAの下りが少し分かりにくいようですので、補足します。

マイクロソフトの認定資格は、従来3つから4つに分かれていました。IT基盤技術者の場合は以下の通りです。

  • MCP...単一の技術分野の知識とスキルを認定 (現在は廃止)
  • MCSA...関連する複数分野の知識とスキルを認定
  • MCSE...ソリューションを提供するための知識とスキルを認定
  • MCM...ソリューションの設計ができる(米MCAの後継)

なお、現在はMCPの試験は実施されていますが、「MCP」単独の資格は存在しません。あまり報道されていませんが、「MCP試験合格者」はあっても「MCP資格取得者」は存在しないということです。

日本のWebサイトでは少し分かりにくいのですがM、よく読むと「MCP」は認定プログラムを指す言葉として使われています。米国のWebサイトの方がもう少し分かりやすいかもしれません。

さらに日本独自の資格として「MCA(Microsoft Certified Associate)」がありました。

MCAは、米国本社でほぼ同レベルのMCTAが登場したため、統合されMCAは廃止されました。
日本のMCA廃止は今年1月に一般発表されています。

MCAとMTAの認定範囲は非常に似ており、後継資格と考えて構いません。既存の有資格者は、改めてMTAの試験を受ける必要がありますが、それほど混乱はないでしょう。

一方で、米国には日本のMCAが生まれたちょっと後に別の資格として「MCA(Microsoft Certifed Architect)」が登場しました。
こちらは文字通り、アーキテクチャを設計するスキルを認定するもので、日本では試験が実施されていません。

米国MCAの後継資格がMCM(Microsoft Certified Master)で、MCSM (Microsoft Certified Solutions Master)もMCMの一種です(追記: MCMはMCAの下位資格でした)。

MCA/MCMは口頭試問が必要で、認定する側もされる側も大きな負担を強いられました。
今回廃止されるのは、英語のみで実施されていたMCA/MCMであって、日本ではもともと実施されていないため、大きな影響はないと思われます。

翻訳記事では、たまたま日本のMCAも認定が終了することが決まっていたことから補足したのだと思いますが、旧MCAを知っている人にとってはかえって分かりにくくなってしまったようです。
なお、MCAについての説明は、既にWebサイトから消えています。

【参考】MCA
アーキテクトと開発者の違いは? MSの新認定プログラムが始動


【追記】MCAとMCM

すみません。私も間違えていました。

米MCAは、MCMに移行したわけではなく、MCMの上位資格がMCAでした。MCAがあまりにも難しいので、MCMという中間資格ができたのかもしれません。

MCAの方が先に出たので、後継資格だと勘違いしていました。お詫びして訂正します。

2013年8月4日日曜日

2013年7月31日水曜日

ハードウェア工作

最近は、ハードウェア工作をする機会もぐっと減りました。

半完成品だった初期の8ビットマイコンは別にしても、昔のPCはいろいろ手を入れる余地がありました。

最初に買ったPC(富士通マイクロ8、通称FM-8)には、オプションのバブルメモリ(景気の良かった頃の記憶、ではなくベル研究所が開発した磁気バブル素子を使った不揮発性メモリ)スロットに、サウンドカードを入れました。

サウンドカード自体は完成品だったんですが、何箇所か半田付けをした記憶があります。

あと、CPUクロックを上げるためのスイッチを付けてました。

FM-8にはメインCPUの他に、グラフィックコントローラCPUが付いていて並列処理をしていました。当時としてはかなり珍しい構成です(さすが富士通)。

マザーボードのテストポイントから「てい倍」されたクロックを取ってきてCPUに与えたら確かに動きました。

が、数十分すると画面に点々が現れて表示が乱れてきます。
ビデオRAM関係の問題だと思い、友人からオシロスコープ(シンクロスコープ)を借りてきて波形を見ました。

このとき、コンピュータのクロックは矩形波ではなく、かなり形が崩れていることを知りました。

そして、結局、問題はCPUがオーバークロックに耐えられなかったことでした。
寺町(京都の電気街)で定格周波数の大きいCPUを買ってきて差し替えたら無事動作しました。

今は「自作PC」と言っても組み立てるだけで、パーツの半田付けなんかはしなくなりましたね。
私も、最後に半田ごてを握ったのは秋月電子の音声合成デジタル時計キットを作って以来です。
ちなみにこのキット、ハーフピッチ(1.27mm)のLSIを基板に直接半田付けするというもので、ルーペで確認しながら必死で作りました。

老眼が進んだ今だと絶対無理です。

アンテックスの半田ごては手元にまだあるのですが、久しぶりに何か作ってみようかと思ったのでした。

あと、ブレッドボード付きのマイクロコンピュータキットもあるのですが、これについてはまたの機会に。

ヨコヤマ企画(分室)に投稿しました

仕事とは関係ありません。
路上ではない、箱ライブ(ライブハウスのライブ)の話です。

大禅師文子Birthday Eve Party Night Show

2013年7月28日日曜日

ヨコヤマ企画(分室)に投稿しました

仕事と全く関係ない話は「ヨコヤマ企画(分室)」に投稿しています。

このブログも、仕事100%というわけではないので、分室との区別は厳密なものではありません。

そこで、これから、分室への投稿についてはこちらで通知だけしていきたいと思います。

ラジオたんぱ「ヤロウどもメロウどもOh!」

現在のラジオ日経でやっていた番組と、その同窓会の話です。

2013年7月23日火曜日

無料セミナー「横山哲也が語るWindows Server 2012ソリューション」ありがとうございました

本日、7/22(月)に日本マイクロソフトのセミナールーム(品川)をお借りして開催した無料セミナー「横山哲也が語るWindows Server 2012ソリューション ~Active DirectoryからHyper-Vまでおいしいところ全部入り~」においでいただきありがとうございました。

セミナーの内容は「Windows Server 2012ソリューションアップデート」とほとんど同じなので、資料配付は控えさせていただきました。

普段のセミナーよりも内容を絞った分だけ、余談とか周辺の話などができたかと思います。せっかく来ていただいているのですから、テキスト以外の内容もお持ち帰りいただきたいと考えています。

実は、通常の講習会でもこうした話はなるべく取り入れるようにしているのですが、さまざまな制約で多くの話はできないのが現実です。

終了後は抽選で、私たち講師が執筆した書籍「プロが教えるWindows Server 2012」を3名様に差し上げることになっていましたが、当日の朝、急遽クイズに切り替えることを決めました。抽選よりもクイズの方が楽しいですよね?

すべて○×式で、以下の基準で問題を作りました。

  • 今日の内容に含まれた技術的な知識
  • 今日の内容に関係するが、講義ではお話ししていない周辺知識
  • 横山哲也の個人的な話

今回の無料セミナーに対して、広報担当が付けたタイトルには「横山哲也が語る」という冠が付いていましたので、個人的な出題もあっていいだろうと判断しました。

問題は以下の通りです。

  • Q1: VHD形式では整数値をビッグエンディアンで表現する。
  • Q2: Windowsのバージョンによらず、Server CoreでもPowerShellが利用できる。
  • Q3: Windows Server 2012のHyper-Vで実装されたライブマイグレーションがあれば、フェールオーバークラスターは不要である。
  • Q4: Kerberos認証が開発された Athena Project は MIT、IBM、HP などによる産学共同プロジェクトである。
  • Q5: Active Directoryデータベースオブジェクトには属性ごとにUSNが割り当てられる。Authoritative RestoreはUSNを10万上げることで復元データを優先的に利用する。
  • Q6: Windows NTに随意アクセス制御(DACL)があるのは米国政府のセキュリティ旧基準C2を満たすためである。
    【参考】MS-DOS のセキュリティレベルは D(最低ランク)
  • Q7: Windows のローカルグループは、米国政府の セキュリティ基準が求める「役割ベースのセキュリティ」を満たすために利用できる。
  • Q8: Windows Server 2012 のリモートデスクトップサービスでは、リモートデスクトップ接続ブローカーが必須となった。
    この機能は、かつて「ターミナルサービスセッションディレクトリ」と呼ばれていたものが進化したものである。
  • Q9: 横山哲也が飼っている猫はこの子である。
    DSC02287M
  • Q10: 横山哲也が、今、もっとも注目している歌手は 宮崎菜穂子である。
    QUIZ

全問正解者はいらっしゃいませんでした。最高7問です。最後の2問はともかく、技術的な問題も難しかったでしょうか。

以下、解答と解説です。

2013年7月17日水曜日

2013年前半の読書リスト

どこかにメモしておこうと思いながら、「どこか」を決められないまま半年以上過ぎました。

そろそろ忘れそうなので、とりあえずここにリストアップします。感想は省略。

年間目標は12冊(少ない)ですが、去年は結局20冊ほど読んだので、今年もそれくらいは読みたいと思っています。そうすると、もうちょっとペースを上げないといけないですね。

2013年7月2日火曜日

Windows 8.1とスタートボタン

Windows 8.1のプレビュー版が公開されています。

予想通り、評判は良いようです。以前、私は以下のような予想をしました(初出はComputer WorldのWebサイトなのですが、現在はサイトが廃止されて読めません)。

前回指摘した通り、Windows 8は短命に終わるかもしれないが、次のバージョンがWindows 7のスタイルに戻ることはないだろう。むしろ、Windows 8以上にタブレット対応が進み、従来のデスクトップアプリケーションのサポートが縮小するかもしれない。

実際に、Windows 8.1で細かな修正や調整が行われ、見違えるように良くなっていると聞きます(私自身はそれほど変化を感じませんが)。市場の反応を見ながら微調整を行うが、後戻りはしないのがマイクロソフトの昔からのスタイルです。

さて、メディアを大きく賑わした「スタートボタンの復活」ですが、「スタートメニューの復活」ではありません。Windows 8ではWindowsキーと同様の操作を行うには画面左下にマウスカーソルを持っていく必要があり、少々分かりにくいものでした。特に仮想マシンやリモートデスクトップをウィンドウ表示(全画面ではなく)している場合は操作が難しく、面倒でした。

Windows 8.1のスタートボタンは、こうした要望に応えたものです。
両OSの画面を並べてみました。[スタート]を雄と、Windows 8と同様、スタート画面が開きます。
ただそれだけの機能ですが、ずいぶん使いやすくなったと思います。

Win8.1 Win8

2013年6月25日火曜日

初めての海外出張の時

先日書いた「Windows Server 2012 Hyper-V ネットワーク仮想化」は、その前の記事「シアトルに来ています」で書いたトレーニングをアレンジしたものでした。

この時は、マイクロソフト手配のシャトルバスがあったので、現地では車を借りませんでした。運良く、徒歩数分のところにレストランも数軒あり助かりました。

10年ほど前、Windows XPのトレーニングのときは、バスの手配などなかったので、車を借りました。10年で、マイクロソフトもずいぶん親切になったものです。

VAX 9000

そのさらに10年以上前、私が初めて海外出張に行ったのは、VAX 9000というサーバー機に搭載されたベクトル演算装置の研修でした。確か1989年です。

ベクトル演算(ベクター演算)というのは、当時のスーパーコンピューターの主力演算方式で、主に浮動小数点数演算を高速化するために使われていました。

場所はボストン郊外の、確かウエストボローだったと思います。

4月中旬、まだ寒いボストンのローガン空港近くのホテルで1泊し、研修会場まではレンタカーを借りて1時間くらい走ったでしょうか。

当時勤務していた会社はレンタカー会社との契約で、自動車保険が自動的について来ました。そのため「社員証を必ず見せるように」と言われていたので、呈示すると「保険は要らないな?」と確認して来ました。迷わず「YES」と言うと、「え? 要らないんだろ?」と聞き直されたので、再び「YES」。「だー、かー、らー、要らないんだよね?」。そこで初めて否定疑問の答え方を思い出しました。正しい答えは「NO、要りません」。

レンタカーを借りると近郊の地図をくれるので、そこで行先をチェックして出発です。オートマチック車に乗るのもほとんど初めてで、しかも右側通行。ほとんどの人がやるように、ワイパーと方向指示器を頻繁に間違え、左折時には反対車線に突っ込みそうになりました。

研修は、効率よく最適化するにはどのようなディレクティブ(コンパイル指示子)を入れれば良いかというのが中心で、Fortran言語のソースコードと、コンパイル後のアセンブリコードと付き合わせながら学習しました。VAXのアセンブリ命令はそんなに難しくないので、基礎的な知識があれば理解するのは簡単です。

なお、実際の演習はVVIEF (VAX Vector Instruction Emulation Facility、だったと思う) と呼ばれる機能、実体はマイクロコードで実装されたエミュレータを使いました。速度は大きく落ちますが、機械語はそのまま実行できます。

ちなみに、VAXのベクトル演算装置はその後VAX 6000の一部に実装されましたが、VAX 6000の後期機種からは省かれました。社内向けのQ&A集にはこうありました。

  • Q: なぜ新しいVAX 6000にはベクトルプロセッサがないのですか?
  • A: スカラーの方が高速だからです

スカラーというのは、一般の演算のことです。ちょうどCPUの速度向上がめざましい時期だったせいですが、力が抜ける思いでした。

ここまでで1週間。

DEC Windows

翌週は、「DEC Windowsプログラミング」の研修のために、週末はサンタクララへ移動。いわゆるシリコンバレイで、シカゴで乗り継いで、北米の東から西への大移動です。さすがに疲れたので、夕食に「ツナサラダ」を頼んだら、山盛りのツナで半分以上残してしまいました。

空港のあるのはサンノゼで、サンタクララはそこから車でちょっとです。このあたりは有名どころの企業が多く、ワクワクしたのを覚えています。確か「HP Way」という道路もありました。
ふつう「HP Way」というのは、HPの会社の運営方針を意味するのですが、そういう道があるんですね。

実は、ボストンの研修で頭がいっぱいで、サンタクララのことはすっかり忘れており、ホテルも研修所も調べていなかったのでした(予約はグループアシスタントの人がしてくれました)。場所が分からないことを、ボストンでの研修中に思い出して、あわててクラスメイトに聞いたら場所を教えてくれました。もっとも、サンタクララの研修センターは一般向けと社内向けの2箇所あって、間違えて一般向けに行ってしまい、あわてて引き返したのですが。

今ならインターネットを使って簡単に検索できるのですが、当時はそういうわけにもいきません。社内ネットワークは世界的に整備されており、端末を借りればリモートログオンできたのでしょうが、地図などの画像を扱うのは簡単ではありませんでした。

ちなみにDEC WindowsというのはX Window Systemの実装の一種です。当時のXは既にバージョン11だったので、現在と基本的なプロトコルは変わりません。ずいぶんと寿命の長いシステムですね。

その後はゴールデンウィークに入ったので、LAに住んでいる友人の家まで車で移動しました。その距離、確か800km。Route 101を使えば10時間くらいで着くんですが、同じクラスの受講生に「単調なのでやめろ」と言われて、海岸沿いの州道を1泊して移動しました。このルートは景色も良くおすすめです。

が、今思えばよく行ったものです。

同僚の田中淳子も「チャンスの神様は前髪しかないという。声がかかったら、チャレンジしてみるのは悪くない」で書いていましたが、若い頃は本当に思い切りよく何でもチャレンジしてきたように思います。

そして、今回のSystem Center

今回の出張は、正直言ってそれほど乗り気ではなかったのですが、敬愛する歌手の宮崎奈穂子さんが「今から、新しいことを毎日何か1つやる」と書いていたので、負けていられないとチャレンジしてみました。

新しいと言っても、System Centerは全然知らない製品じゃないし、マイクロソフト本社は何度も行っているし、送迎バスもあるからレンタカーも要らない。全然難しいことじゃありません。しかも、日本からの参加者がもう1人いましたし。

1つだけ心配だったのは日本帰国予定日の翌日に、宮崎奈穂子さんと同じ事務所に所属する歌手全員が出演するライブがあったことで、もし帰りの飛行機が飛ばなかったらどうしようということです(え、そんな理由?)。

おかげさまで、ライブにも行けたので、写真を貼っておきます(今回は写真撮影が許可されていました)。

詳しくは「Birthday Eve祭り tour 2013 ~in YOKOHAMA~@横浜BLITZ

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そして、これは出張の1週間前、4月14日(日)に東京タワーで行なわれたフリーライブ。

2013年6月24日月曜日

Windows Server 2012 Hyper-V ネットワーク仮想化

先日、一部のお客様向けにSystem CenterとHyper-V、そしてWindows Azureのセミナーを実施しました。

Windows Server 2012のHyper-Vは、System Center 2012 SP1から利用することを前提に構成されている機能があります。

NVGREを使ったネットワーク仮想化もそのひとつです。

NVGREの設定はPowerShellからのみ設定可能です。
それくらいならいいんですが、せっかく設定した内容をシャットダウンすると消えてしまうとか、構成手順が恐ろしく面倒とか、そもそも意味が分からないとか、さまざまなご意見を聞きます。

私も、時間内でうまく説明できず、申し訳ありませんでした、
何か良い資料はないかと探しているのですが、なかなか見つかりません。

「いい資料があれば紹介する」というお約束で、期限は切っていないのですが、あまりお待たせするのも申し訳ないので英語の資料を紹介しておきます。

後者は、タイトル通りWindows Server 2012 R2のお話です。

その他、マイクロソフトではさまざまな勉強会を開催しています。

エバンジェリストの高添修さんのブログ「高添はここにいます」などで告知されますので、注意して見ていてください。

たとえば「6月19日(水)は何の日? NVGRE (ネットワーク仮想化) をみっちり学ぶセミナーの日^^」のようなイベントは、これからも開催されると思います。

遅くなった上に、十分な情報ではなく、しかも終了後のイベント告知ということになってしましまい、本当に申し訳ありません。

何か追加の情報があれば、この場でお伝えしていきたいと思います。

2013年5月4日土曜日

専門用語をカタカナにすること

旧友の及川卓也さんのブログ「Nothing ventured, nothing gained.」の記事「UXから考える翻訳」に、IT用語として外来語をそのままカタカナにして使うことに関する指摘がありました。

  • 利点…それが専門用語であり、一般用語とは別であることが明確になる。
  • 欠点…多用すると、もはや日本語とは言えないような文章になってしまう。

この問題は、翻訳だけではなく母語についてもあてはまります。

一般に英語は造語能力がそれほど高くないため、日常用語の流用が多く見られます。たとえば、及川さんのブログにも出てきた「HELP」。日本語だと「ヘルプ」ですが、英語国民にとっては「手助け」くらいの意味でしょう。

ご存じの通り、ITでいう「ヘルプ」は、操作や意味が分からないときに使う機能のことです。デートの待ち合わせをすっぽかしてしまって怒っている彼女から助けてくれるわけではありません(この場合、助けて欲しいのは彼女の方かも知れませんが)。

「借金で困っているからHELPを選んだけど助からなかった」という英語のジョークをどこかで見ました。

その点、日本語で「ヘルプ」と書いてあれば人生の問題は解決できないことがすぐ分かります。

明治期、特に数学分野では多くの専門用語が日本語化されました。たとえば「行列」は「matrix」の訳です。「マトリックス」よりも「行列」の方が親しみやすい気がしますが、日常用語の行列は「一列に並んだ状態」を示すのであって、縦横に並ぶことは意味しません(こちらの数学用語は「待ち行列」、英語では「waiting queue」)。日常用語だから分かりやすいというわけではないのです。

カタカナを使うことで、最初は取っつきにくいかも知れませんが、正確な理解ができます。と言っても、最初の取っつきにくさは後の学習に影響するので、IT教育に従事するものとしては何とかしたいとは思っています。いまだに良い案はないのですが。

クラウドによる業界の消失

フィルムカメラを使う人もすっかり少なくなって、現像の仕組みを知らない人も増えました。もっとも、フィルムカメラを使っている人全員が原理まで知っていたわけではありません。今でも、デジカメを使っているからといってJPEGファイルの特徴まで知っているとは限らないのと同じです。

写真技術の変化は、コンピュータの変化の経緯と似ているので、ちょっと紹介しておきましょう(ものすごく長いです)。

●フィルムの撮影からプリントまでの流れ

フィルムカメラで撮影する場合、カメラに未現像のフィルムを装填します。フィルムが格納されたカートリッジを「パトローネ」といいます。


▲パトローネに収められた未撮影フィルム

フィルムには光に反応して変化する物質が塗布してあります。フィルムに光を当てて性質を変化させるのは「光を感知する」ことから「感光」と呼びます。また感光を行なう装置を「カメラ」と呼びます。

撮影済みのフィルムが再感光してしまうと、せっかく記録した映像が上書きされてしまいます。そこで、撮影後はこれ以上感光しないような処理を行ないます。この時、感光によって変化した性質を、濃淡や色の変化に置き換える作業も同時に行なうため「現像」と呼びます。現像によって初めて映像が現れます。

家庭でよく使われていたカラーフィルムやモノクロフィルムは白黒が反転しているため「ネガ」と呼ばれます。ネガティブのネガです。カラーネガの場合は、全体にオレンジ色が追加されているため、見ただけで色は分かりません。


▲撮影済みのフィルム(カラーネガフィルム)

現像作業は以下のステップで行ないます。

  1. 現像…フィルムの感光剤に化学変化を起こすことで、映像に変化させます
  2. 停止…必要以上に変化しないように化学反応を停止させます
  3. 定着…表示された映像をそれ以上変化しないように固定します
  4. 水洗…薬品が残らないように水洗いします

ネガフィルムは、白黒反転させて紙に写し取ります。この作業を「プリント」と言います。プリントした結果も「プリント」と呼びます。

一般には、ネガフィルムからプリントすることも「現像」と呼ぶ場合があるので混乱しますが、厳密には別物です。

なお、APS-C規格の場合は、現像後のネガフィルムをパトローネに巻き戻すので、未現像(撮影中または未撮影)か現像済みか分かるマークが付いているそうです(私は使ったことがないので分かりません)。


▲プリント

プリントには、感光剤を塗布した専用の紙を使います。これを「印画紙」と呼びます。印画紙に映像を写し取る作業も化学反応をつかうため、最終的には水洗が必要です。

プリント時には引き延ばしができるので、日本では写真店のことを「DPE店」と呼んでいました。Development(現像)、Printing(プリント)、Enlargement(引き延ばし)の頭文字を取ったものです(和製英語です)。英語で何と言うかは知りません。Photoshopじゃないと思います。

●1時間仕上げ

ここまでが写真の基本ですが、30年ほど前からプリント作業に変化が出てきました。「ミニラボ」の登場です。

写真の現像所を「ラボ」と言います。ミニラボは、ラボの作業をDPE店で行えるようにした装置で、現像からプリントまでを一気に行ないます。これにより、現像所までの往復がなくなり、撮影済みフィルムからプリントまでが1時間くらいでできるようになりました(以前は数日かかってました)。

さらに、ここ十数年でミニラボの構造が変わっています。現像はほとんど同じですが、プリントはフィルムをデジタルスキャンし、レーザー光を使って印画紙を感光させます。ちょうどプリンターで印刷するようなものですが、印画紙を使った薬品処理は同じです。

完全自動なので、早く、安くできます。また、スキャン後の画像を確認することで、写真の色補正などが非常に簡単にできますし、トリミングもできます(傾き補正はできませんでしたが、今はできるかもしれません)。

DPE店の奥を覗くとPCが置いてあって、画像の確認をしている場面に遭遇することがあります。どうも補正も自動でできるようです。この補正は、メーカーが蓄積したDPEのノウハウが詰まっているそうです。

たいていのDPE店では、トリミングしてもらうと別料金を取られますが、明るさの調整や色の調整は無料でやり直してくれます(古いプリントと交換です)。でも、実際の作業としてはトリミングも色調整も大して手間は変わらないようです。

私がフィルムで写真を撮っていた2003年とか2004年頃は、週に1本から2本のフィルムを現像に出していたせいか、時々トリミング料金をまけてもらっていました。

●そして現在

ところが現在は、デジカメとPC、そしてインターネットの普及により、「写真のプリント」という作業が行なわれないようです。運動会の写真交換は、ストレージサービスのURLがメールされてきて、自分で勝手に保存するんだそうです。

写真交換会っていうのは結構楽しかったのですが、そういうのはもうないんですね。もっとも、好きな女の子の写真を、誰にも知られずに入手できるという利点もあります。

●IT業界は今

ものすごく長い前置きでしたが、ここからが本題です(短いです)。

1980年くらいまでのコンピュータは、オペレータの手を介さないと利用できませんでした。ちょうど、現像所に現像とプリントを依頼するようなものです。

1980年代になって「パーソナルコンピュータ」が生まれ、自分で操作できるようになりまいた。ちょうどDPE店の店員が自分で現像できるようなものです。利用者も、その場で色調整のやり直しやトリミング指示ができました。

そして、現在、クラウドサービスが普及し、自分のコンピュータが必要なシーンが減りました。メールやWebブラウズだけだったらタブレットやスマートフォンで十分です。

私は今、新しい本を執筆中ですが、その検証は手元のPCに加えて、クラウドサービスの仮想マシンを併用しています。もう少しクラウドサービスが安くなって、仮想ネットワークの設定が簡単になったら手元のPCは不要になるかもしれません。

ミニラボの登場は大きな変化ですが、ある程度予想できるものでした。でも、デジカメの登場により「プリントする人がいなくなる」というのは予想できなかった人が多いのじゃないでしょうか。

クラウドの登場は、デジカメとPCとインターネットの組み合わせくらい大きなインパクトがあるはずです。市場がなくなってしまうくらいの状況で私たちは何ができるのでしょうか。

オチも結論もありませんが、クラウドの教育コースを実施しながらこういうことを考えています。

2013年4月22日月曜日

シアトルに来ています

トレーニングでシアトルに来ています。正確にはベルビューで、マイクロソフト本社のあるレドモンドのすぐ隣です。徒歩でマイクロソフトキャンパスに行けるくらい。

入国審査で目的を聞かれ「トレーニングを受ける」と答え、職業を「トレーナ」と言ったら一瞬変な顔をしたので「train the trainer」と言ったら納得しました。一般用語みたいですね。

グローバルナレッジの「トレイン・ザ・トレーナー」は、講師としての一般スキルを習得するコースですが、一般には特定の科目の準備コースのことです。

日曜の午前に着いたので、ちょっとシアトル観光をしました。

といっても、もう何度も行っているし、荷物もあったので少しだけです。

Pike Placeという市場にあるスターバックス1号店。
ロゴが違います。

注文すると名前を聞かれ、できたら名前を呼ばれます。
米国人に言いやすい名前にしましょう。
私はいつもYOKOです。

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オーダーテイカーからバリスタにカップが投げられます。
カップを投げるのはここでしか見たことありません。

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店の前にはストリートミュージシャン。
ちょっとな慣れたところでは14歳という女の子がバイオリンを弾いてました。

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パイク名物の魚屋。
ここでは。注文したものを掛け声とともに投げます。
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桜がまだ咲いてました。
日本はどこに行っても大半がソメイヨシノですが、この辺りは八重桜系が多いようです。

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2013年4月17日水曜日

Microsoft MVP受賞しました

既に告知してたのですが、写真付けるのを忘れてました。

4月1日、Microsoft MVPを受賞し、11年目のMVPとなりました。

専門分野はずっとDirectory Services (Active Directory) だったのですが、昨年はVirtual Machineでした。今年は無事(?)Directory Servicesに戻りました。

日本でMVPが誕生してから11年ですので、発足以来欠かさず受賞していることになります。実際には、私よりも数か月前に受賞した人がいるのですが、事務手続き上は4月期が最古参となります。

ちなみに、日本で11年目のMVPは私の他に小鮒さん、小野さん、渋木さんの3名です。小鮒さんはトレーナーではありませんが、書籍「プロが教えるWindows Server 2012システム管理」の執筆にも加わってもらいました。

昨年も書いたと思うのですが、11年間も現役でいられたのは本人の努力というよりも、回りの環境によるところが大きいと思います。

同じ仕事を11年も続けられるのは、さまざまな条件がそろわないとできません。サポートしていただいた上司、同僚、お客様に感謝し、これからもポジティブに、感謝ティブな活動をしていきたいと思います。

どうかよろしくお願いします。

記念の盾。昔は毎年来ていたのですが、いつの間にか(たぶん2010年から)リングだけが来るようになりました。

表彰状。これも昔はビル・ゲイツのサインが入ってました。

2013年4月11日木曜日

レンズを買う前にすることがある

これは、2009年7月13日に公開した記事の再掲です。
最後の「追記」は今書いたものです。


新しいレンズを買いました。

下取りセールをやってたので、年末に中古で買ったレンズを出したら、査定価格は店の人も驚く4,000円(提携先中古カメラ店の査定の模様)。

さらに、「下取りセール」の上乗せが2,000円だったので、合計で6,000円の実質値引き。

1万円で買ったレンズが6000円で売れて嬉しい。

もっとも、新しいレンズを買ったからいい写真が撮れるわけではありません。

前に、ある写真教室で受講生の人が講師に「レンズを買った方がいいでしょうか」と相談したら「買ってもいいけど、その前にすることがある」と言われてました。

その受講生、当時既に各種コンテストに入賞する腕前でしたが、それでももっと技術を身につけなさいということなんでしょう。

私は普段Windowsシステム管理関係の講習会を担当しています。

標準機能ではここまでできて、別売りのSystem Center製品を購入すればもっと簡単にできる。

という話をよくします。

この時注意しているのは「投資に見合う効果が得られるかどうかを判断する根拠を提示する」ということです。

多数のサーバーを管理するのが簡単になる製品を、サーバーが2台しかない組織に勧めても意味がないですから。

ところで、レンズを買ったら店のポイントがついてきたので、太陽光観察用サングラスも入手(980円)。

レジに前に並んでいた人は同じものを3枚買ってました。
サングラスといっても、輪ゴムを通して耳にかけるタイプで、どことなく学研の科学の付録風です。

レンズの前に貼り付ければ写真も撮れるかも知れません。
7月22日、日食の日、晴れることを祈ってます。


【追記】

2009年7月22日はあいにくの天気で、本州の部分食は見えませんでした。

ちょうとお客様先で研修中で、念のためカメラを持って行ったのですが、全く見えませんでした。

そして、この時に買ったフィルターは、2012年5月21日の金環食で役立ちました。

その時の記事「金環食を見ました」もよかったらどうぞ。

2013年4月2日火曜日

Microsoft MVPアワードを再受賞しました

4月1日、Microsoft MVPアワードを、Directory Servicesの専門分野で再受賞しました。

Microsoft MVPは、マイクロソフト技術の普及に貢献した個人を表彰する制度で、1年間の期間限定資格となっています(再受賞は妨げられません)。

私は2003年以来、毎年受賞しているので、今回で11回目となりました。11年連続受賞は日本では3人だけです。

MVPには専門分野があります。私は一昨年にHyper-V関係の記事を多く書いたため、昨年だけはVirtual Machinesでの受賞となりましたが、今年は初回受賞以来の専門であるDirectory Services (Active Directory) に戻りました。

Microsoft MVPの受賞基準は公開されていませんし、分野ごとに若干の違いもあるようですが、基本的には以下の2つです。

  • どれだけ多くの人に伝えたか
  • どれだけ役立つ内容を伝えたか

いずれにしても、受け取ってもらう人がいて初めて評価されます。

誰も読んでいないコンテンツに意味はありませんし、独りよがりの記事では役に立ちません。

つまり、Microsoft MVPの受賞は、どれだけ多くの人に喜んでもらえたかということにつきます。

私のつたない記事を読んで、評価していただき、本当にありがとうございました。

Microsoft MVPは、昨年の活動を評価するプログラムですが、単なるご褒美ではなく「来年は、もっとがんばれ」という叱咤激励の意味があります。だから、MVP向けの多くの特典が用意されています(Windowsのソースコードすら閲覧する権利があります)。

期待に添えるよう、あと1年間頑張っていきたいと思います。どうもありがとうございました。

2013年3月29日金曜日

宮崎奈穂子×只石昌幸コラボトークライブに行ってきました

私の担当とは直接関係ないのですが、「モチベーション」は新人研修の大きな課題ですし、新人研修は大事な仕事ですので、こちらでも紹介しておきます。

3月21日(木)、縁あって【宮崎奈穂子×只石昌幸コラボトークライブ】に行ってきました。詳しくは「ヨコヤマ企画(分室)」の「感想【宮崎奈穂子×只石昌幸コラボトークライブ】」を読んでください。

シンガーソングライターの宮崎奈穂子さんの場合は、自分がしたいことが明確だったわけですが、多くの人は自分がしたいことが何か分かっていません。特に、最近は就職活動が異常に加熱しているため、「自分がしたいことなど考えている暇はない」という状況ではないかと想像します。そうでなければ、あんな脈絡のない会社選びをするはずがありません。

我々のときも、一貫性のない就職活動をする人はいましたが、エントリシートが手書きだったので、そういう人は少数派でした。

IT系だと、私が関西だったせいもあって「コンピュータサービス」「東洋情報システム」あたりが人気で(わざと旧社名にしてみました)、メーカー系だと外資ならIBM、DECが双璧、国内なら富士通、日立、日本電気あたりでしょうか。HPはコンピュータの存在感はあまりなくて計測器のイメージでした。

厳しい就職活動を経験しているせいか、「なんでも自分のやりたいことをやればいい」と言われても、何をしていいか分からないみたいです。

会社は利潤さえ上げていれば何をやってもいいので、学校よりはずっと自由に動けるはずなんですけど、なかなか分かってもらえないようで残念です。

2013年3月22日金曜日

Windows Server 2008 システム管理基礎(前編)

既にWindows Server 2012が登場しており、高く評価されていますが、現場はまだまだWindows Srever 2008 R2、あるいはそれ以前のバージョンが多いことと思います。

そこでおすすめしたいのが、何度か紹介している「Windows Server 2008 システム管理基礎(前編)」です。このコースは、演習にいくつかの工夫があります。

まず、シナリオベースで流れを作ることで、どの機能をどんなときに使うのかを実感していただけます。
ただし、あまり複雑すぎないようにしていますので、シナリオを理解するのに時間がかかるということもないはずです(逆に言うと、複雑すぎる教材を提供している会社もあります)。

ベースとなるには「大江戸物産株式会社」という架空の会社で、社長は徳川綱吉、会長は徳川家康です。支社長は徳川光圀ですが、諸国を漫遊していて会社にはあまりいません。

受講者は、IT部の渥美格之進(通称、格さん)となってシステム管理を行います。ちなみに、格さんの友人の佐々木助三郎は営業部にいます。支社長のお供はしていません。

「格さんの方が真面目だからIT管理者、分かりやすいでしょ」と、教材設計者は主張していますが、みなさまお分かりでしょうか。

2013年3月19日火曜日

NVGRE: Windows Server 2012 の Hyper-V を使ったネットワーク仮想化でブロードキャストが使えません

先週3月15日(金)、マイクロソフト主催の勉強会「Windows Server 2012 Community Day ~ Night Session~」に行ってきました。

テーマは「ネットワーク仮想化」で、Windows Server 2012 の Hyper-V に含まれるNVGREが中心でした。

NVGREを使うと、仮想マシンホストのIPアドレスとも、同じ仮想マシンホストを共有する別の仮想マシンのIPアドレスとも、一切干渉しない形でIPアドレスを割り振れます。つまり、データセンターそのものを仮想化できます。

  • ただし、現時点でのNVGREは以下のような制約があります。
  • PowerShellのコマンドレットでしか設定できない。
  • 簡単な構成でも多くの設定が必要
  • シャットダウンで設定が失われる
  • 仮想マシンが移動しても、構成情報は自動的に変更されない。

かなり強い制約ですので、一般にはSystem Center 2012 SP1 Virtual Machine Managerを使って設定します。

さて、以前、私が「Windows Server 2012 ソリューションアップデート」を実施したとき、NVGREホストからのブロードキャストについて質問がありました。

「マルチキャストに変換して、他のホストに伝えられる」と答えたのですが、なんとこれが間違いでした。誤った情報を伝えてしまい、申し訳ありませんでした。

ドキュメントには確かに「マルチキャストに変換される」と書いてあるのですが(講習ではこの文章をそのまま伝えました)、Windows Server 2012には実装されておらず、別の仮想マシンホストへのブロードキャストは遮断されるそうです。

ARPはHyper-Vの仮想スイッチ代理応答を行います。仮想マシンをDHCPクライアントとして設定した場合は、仮想マシン内のSC2012VMM SP1+DHCP Extensions機能が動作することで対応します。しかし、一般的なブロードキャストは届かない、ということです。

【追記】

当日の資料が 正式に公開されました。

Windows Server 2012 Community Day ~ Night Session ~

これに伴い、非公式なサイトの記述を削除しました。

2013年3月13日水曜日

m-step 70-417 試験対策講座の模擬試験解答

マイクロソフトのパートナ企業向けセミナーm-stepでWindows Server 2012のMCP試験対策講座をしています。
最後に模擬試験をするのですが、時間の都合で最後まで参加できない方もいらっしゃいます。
そこで、解答だけを書いておきます。

70-417対策講座模擬試験の解答です。
  1. B
  2. D
  3. C
  4. A
  5. A
  6. AB
  7. B
  8. C
  9. FG
  10. C
  11. FGH
  12. C
  13. D
  14. C
  15. CD
  16. AD
  17. D
  18. C
  19. A
  20. C
  21. B
  22. B
  23. B
  24. B
  25. D
  26. AC
  27. A
  28. CD
  29. B
  30. B

2013年3月6日水曜日

G-Tech 2013マイクロソフト「トリビア」 正解編

前回は、マイクロソフトの「トリビア」を紹介しました。今回は正解を書きます。

マイクロソフトの創業者は次の2人である。
・ ビル・ゲイツ
・ポール・アレン

意外に正解率が低い問題でした。2人は学生時代からの友人で、一緒にビジネスをしたのはマイクロソフトが初めてではないそうです。

× Windows Server の最初のバージョンは、Windows 95に合わせて1995年に発売された(英語版)。

正解は1993年です。ちなみに弊社のある女性社員は、このトレーニングのためにシアトルに行きました。「え、私、20歳も年取ったの?」と驚愕していましたが、計算は合ってます。

今年は20周年記念行事があるかもしれませんね。

Windows Azure の開発コード名はRed Dog である。

ピンク・プードルというストリップ劇場を見つけて、これをコード名にしようとしたら反対されたそうです。それでレッド・ドッグ。居合わせたのは、Windows NT開発プロジェクトでおなじみのデビッド・カトラーです。

Windows Azureが登場する前、日経BPのある記者の方が「そういえば、カトラーは今何をしているのですか」とマイクロソフトの幹部の方に尋ねたことがあるそうです。その時の返事は「Hotmailの部署にいる」だったとか。ちょっと機転を利かせれば、「マイクロソフトがクラウド事業に参入」というスクープになったかもしれないと悔しがっていました。

Windows 8 のベータ版の起動画面で表示された魚は「beta fish」である。

ベータ版だからベタ、かどうかは知りません。bettaと綴ることもあるそうです。

×Windows Server 2012 では、NIC のデバイス ドライバさえあれば、トークンリング LAN が利用できる。

Windows Server 2012からサポートされなくなりました。だから、Windows Server 2008 R2では使えたみたいですね。

アラビア語版 Windows の [スタート] メニューは右下にある。

このためにアラビア語言語パックを入れました。画面ショット、紛失しました。残念です。

【追記】見つかりました。
arabic

×マイクロソフトが創業したのはワシントン州である。

Altair 8800というマイクロコンピュータ組み立てキットのためにBASICインタプリタを提供するためにマイクロソフトという会社が作られました。Altair 8800はMITSという会社の製品で、米国南部ニューメキシコ州のアルバカーキにありました。そのため、マイクロソフトの創業もアルバカーキとなっています。

ビル・ゲイツもポール・アレンも何部はあまり好きでは無かったようで、事業が軌道に乗った時点でシアトル付近に戻っています。最初のオフィスは確かベルビューだったと思います。

SharePoint Server に含まれる以下のシルエットは、ビル・ゲイツの若い頃の写真から作成された。

この問題だけは私の出題ではありません。開発チームのブログを見ると、ニューメキシコ州警察の名札を付けたビル・ゲイツの写真が掲載されていました。

【追記】このブログです
Bill Gates lives in all our SharePoint installations

× ビル・ゲイツが最後に商用のプログラムを書いたのは GW-BASIC である。

NEC PC-8201というより、米国版のTandy 100の方が有名でしょうか。ハンドヘルドコンピュータ用のBASICインタプリタが、プログラマとして参加した最後のプロジェクトになったそうです。

なんでも、同じチームの日本人にプログラム技術で負けたからだそうです。

よく比較されるスティーブ・ジョブズが、技術に疎かったのとは対照的に、ビル・ゲイツはプログラマとしての能力が高く評価されていました。今の若い人には分からないかも知りません。ちょうど、板東英二がどれだけ素晴らしいピッチャーだったかを知らないようなもんです。

マイクロソフト本社のビルには番号が付けられているが、「Building 7」は存在しない。

新人君はよく「明日の朝一はBuilding 7でミーティングね」とかつがれるそうです。なんでも、あまりに多くのビルが次々建つものだから、担当者が混乱したそうです。いったいどんなプロジェクト管理だったんでしょう。

ちなみにビル番号は建った順なので、連番だから近いとは限りません。キャンパス内を移動するときには注意が必要です。分からなければ、各ビルの受付か、キャンパス内のシャトルバスの運転手さんに聞いてください。ちなみにシャトルバスは無料で、定時運行の他チャーター便もあるようです。

シャトルバスというと驚く人が多いんですが、日本でも門真市あたりには松下電器(現パナソニック)の無料バスが定時運行していました。たぶん今でもしていると思います。

以上です。

2013年3月4日月曜日

G-Tech 2013 御礼 & マイクロソフト「トリビア」

3月1日(金)、グローバルナレッジネットワークではマイクロソフト最新技術動向セミナー「G-Tech 2013」を開催しました。

参加いただいたお客様、並びにご協力いただいた日本マイクロソフト高添様および山本篤志様、どうもありがとうございました。

この種のセミナーには珍しく、演習付きのセッションが中心で、講義だけでなく実際に操作をしていただきました。1セッション3,150円と安価に設定しているため、個人でも参加しやすくなっています。基調講演と懇親会は1セッションでも登録されれば参加します。

全体のスケジュールは以下の通りでした。

10:00-11:30 基調講演「クラウドと共に進む マイクロソフト テクノロジーの進化」
日本マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部
エバンジェリスト 高添 修氏

特に印象に残ったのは、「重要なことはOSがオンプレミスにあるとかクラウドにあるとかではなくて、アプリケーションの実行環境として適切であるかだ」という言葉です。

最近のマイクロソフト製品の進化がWindows Azureの影響を強く受けている、というかAzureの進化そのも、という話も興味深く聞けました。

13:00-15:00 セッション1
●Hyper-Vのマイグレーションとレプリケーション
●Windows 8による新しいワークスタイル
●Lync Server 2013オーバービュー
●Team Foundation Server 2012によるソースコードバージョン管理

15:30-17:30 セッション2
●強化されたActive Directory管理ツールとサーバーマネージャー
●プライベートクラウド構築オーバービュー(System Center 2012)
●SQL Server AlwaysOnによる可用性の向上
●Windows ストア アプリケーション開発 ~HTML5 & CSS3 & JavaScript編~

17:30-19:00 懇親会

懇親会では「マイクロソフト トリビア」として○×クイズを実施しました。問題はすべて私、横山が担当しています。

スライドに「はてさて、マルかなあ? バツかなあ?」と書いてみたのですが(※)、あまりにも誰も知らなさそうなので削除しました。

問題は以下の通り。全問正解者はゼロ、かなり難しかったようです。正解は書きませんので、調べてみてください。

●マイクロソフトの創業者は次の2人である。
・ ビル・ゲイツ
・ポール・アレン

意外に正解率が低い問題でした。引っかけだと思ったのでしょうか。
ちなみに、現在のCEOであるスティーブ・バルマーは少し遅れて参加しています。

●Windows Server の最初のバージョンは、Windows 95に合わせて1995年に発売された(英語版)。

この問題が一番高い正解率だったようです。ちなみに弊社のある女性社員は、このトレーニングのためにシアトルに行きました。「え、私、そんなに年取ったの?」と驚愕していました。

●Windows Azure の開発コード名はRed Dog である。

ちなみにRedhookはシアトルの地ビールの名前です。

●Windows 8 のベータ版の起動画面で表示された魚は「beta fish」である。

bettafish

本当だとしたらかなりベタな感じですね。

●Windows Server 2012 では、NIC のデバイス ドライバさえあれば、トークンリング LAN が利用できる。

「デバイスドライバさえあれば」というのがポイントですね。マイクロソフトは互換性に付いて努力する会社で、本家NetWareよりも長くIPXをサポートしたこともありました。

●アラビア語版 Windows の [スタート] メニューは右下にある。

このためにアラビア語言語パックを入れました。

●マイクロソフトが創業したのはワシントン州である。

現在のマイクロソフト本社はレドモンドで、周辺のベルビューやシアトルにも本社機能の一部があるようです。いずれもワシントン州です。

●SharePoint Server に含まれる以下のシルエットは、ビル・ゲイツの若い頃の写真から作成された。

この問題だけは私の出題ではありません。

● ビル・ゲイツが最後に商用のプログラムを書いたのは GW-BASIC である。

「パソコン創世記」という書籍に掲載されていました。現在は「青空文庫」で読めます(著者は青空文庫の運営メンバーです)。Wikipediaにも出典付きで記載されていました。

●マイクロソフト本社のビルには番号が付けられているが、「Building 7」は存在しない。

番号が抜けているかどうかと、それが7番か、という2つの問題を含んでいますが、こんな問題が出て「すべて連番で抜けがない」という回答はあり得ないですね。

問題は以上です。

G-Techに参加・協力していただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。


※「はてさて、マルかなあ? バツかなあ?」
7分24秒くらいのところに出てきます。

TBSラジオで放送されていましたが、大阪(ABC朝日放送)では主題歌の歌詞が若干違います。

2013年2月22日金曜日

ファイルサーバーとしてのWindows Server 2012

今日は、マイクロソフトのパートナー向け無償セミナー「mstep」で、Windows Server 2012のファイルサーバー機能を紹介しました。

ファイルサーバーは、PCサーバー登場時から一貫してサポートされる機能で、現在でも重要な役割を担っています。

SharePointのようなWebベースのファイル共有システムもありますが、手軽さという点では従来のファイルサーバーにかないません。

さて、セミナー中、いくつか即答できない質問があったので、この場を借りてお答えします。いずれも明確な回答を発見することができませんでした。もしも、何らかの案件を扱う上での問題であれば、セミナー中に紹介した相談サービスを使うことも可能かもしれません。

Q: AD RMSのCALはWindows Server 2012用のものが必要か?

A: おそらく必要です。

ライセンス関係のご質問をよくいただきますが、即答できないことが多くて申し訳ありません。ライセンスは技術上の制約ではなく、契約上の問題なので変化することもあります。正確な解釈はマイクロソフトのライセンス相談窓口に問い合わせることをおすすめします。

マイクロソフトが公開してるドキュメント「Windows Server 2012 ライセンスと価格に関するよく寄せられる質問」のQ28にはこうあります。

リモート デスクトップ サービス (RDS) および Active Directory Rights Management サービス(ADRMS) のライセンス要件は、Windows Server 2012 でも変更はありません。ADRMS または RDS 機能にアクセスするお客様は、今後も Windows Server CAL に加えて ADRMS または RDS CAL を購入する必要があります。Windows Server のインスタンスにアクセスする CAL は、アクセス対象のサーバーと同等以上のバージョンであることが要求されます。

Q: 重複除去を有効にしたディスクを他のサーバーに付け替えて使えるか?

A: おそらく使えます。

そのものずばりの回答はなかったのですが「Backup and Restore Considerations for Deduplicated Volumes」によると、ブロックレベルのバックアップと復元ができるようです。ここから類推して、ディスクの付け替えも対応すると思われます。

ただし、明示的にできるともできないとも書いてないので、動作保証はしかねます。

2013年2月3日日曜日

SCVMMからHyper-Vに接続するツールを単独で起動する

前に書いた記事の再掲です。既にSystem Center Virtual Machine Manager 2012 SP1が登場していますが、そちらでの動作確認はしていません。


SCVMM (System Center Virtual Machine Manager) 2008では、Hyper-V上で動作する仮想サーバー(子パーティション)に接続するために VirtualMachineViewer.exe というツールを使います。

このツールは単独で起動することもできるのですが、パラメータ指定が分かりにくい上、表示されるヘルプの必須パラメータとオプションパラメータの指定が間違っているという問題があります。

実際には、以下のパラメータで接続できます。

VirtualMachineViewer -host ホスト名 -port 2179 -vmid VMID -vmname タイトル

  • -hostは、Hyper-Vの親パーティション
  • -portは、ポート番号で、通常は2179
  • -vmidは、仮想サーバーのIDでHyper-Vの構成情報を格納したXMLファイルのファイル名
  • -vmnameは、タイトルバーの文字列ですので何でも構いません。

Hyper-Vの接続クライアントはターミナルサービスの認証プロトコルを使います。そのため、コマンドを直接入力すると、認証ダイアログボックスが開きます。SCVMMコンソールから接続する場合は、認証を内部で行っているようですが、VirtualMachineViewerを直接起動した場合は手動で認証情報を入力する必要があります。

自動化するには、ターミナルサービスのシングルサインオンの構成をしてください。

2013年1月17日木曜日

【書籍】プロが教える Windows Server 2012システム管理

グローバルナレッジの社員が中心となって執筆した書籍『プロが教えるWindows Server 2012システム管理』の見本誌ができました(ただいま配送中で、実はまだ見ていないのですが)。

現在、グローバルナレッジの新しい教育コース「Windows Server 2012ソリューションアップデート」を受講していただいた方全員にプレゼントしています。よろしければご検討ください。

Win2012書籍

700Pを超える大作ですが、それでも多くの内容を割愛せざるを得ませんでした。特にフェールオーバークラスター関係が含まれないのは今でも悔やまれますが、章立ての最終決定は私がしたので、すべて横山の責任です。

比較的小規模な組織で、専任ではないIT管理者の方に読んでいただければと思っています。

著者一覧(担当章順)

  • 横山哲也 ( 監修兼)
  • 河野憲義
  • 片岡正枝
  • 伊藤将人
  • 浅野ゆき子
  • 神谷正
  • 小鮒通成
  • 国井傑

著者陣のうち、グローバルナレッジの講習を担当していないのは小鮒(こぶな)さんと国井さんです。私がお願いして担当してもらいました。

小鮒さんはSIベンダー系の会社の方で、Active Directory分野のマイクロソフトMVPを10年連続で受賞されています(おそらく4月には11年目に入るでしょう)。

国井さんは、我々と同じMCTですが、グローバルナレッジのお仕事はまだお願いしていませんが、彼もActive Directory分野のマイクロソフトMVPを7年連続で受賞されています。

監修した私は、小鮒さんより少し遅れてActive Directory分野のマイクロソフトMVPを9年間受賞し、昨年はVirtual MachineのMVPになりました。

第3部の「Active Directory編」は、この3名で担当していますので、特におすすめします。

プロが教える Windows Server 2012システム管理

2013年1月12日土曜日

Hyper-Vのリモート管理(少し古い記事です)

Windows Server 2008のHyper-V管理ツールは、原則としてドメイン環境でないと利用できませんが、これをワークグループで使用する方法です。

昔書いた記事で、少し古くなってしまいました。Windows Server 2012では検証していませんのでご了承ください。


Hyper-Vをインストールすると、一部のファイアウォールルールが自動的に構成され、別のコンピューターからリモート管理ができるようになります。

しかし、これではワークグループ環境でリモート管理を行うには十分ではありません。

以下のような構成が必要です。

Part 1 サーバー側での設定

  1. ユーザーアカウントの作成
    管理するコンピュータと、管理されるHyper-Vで同じユーザー名とパスワードのアカウントを作成
  2. ファイアウォールルールの構成
    "Windows Management Instrumentation (WMI)" グループに所属するルールをすべて有効(許可)にします。
    受信ルールが3つ、送信ルールが1つの合計4つです。
    コマンドは以下の通りです。もちろんGUIでも構いません。
    netsh advfirewall firewall set rule group="Windows Management Instrumentation (WMI)" new enable=yes
  3. DCOMセキュリティの構成
    ・dcomcnfgコマンドを実行
    ・[コンソールルート]-[コンポーネントサービス]-[コンピュータ]の下にある[マイコンピュータ]のプロパティを表示
    ・[COMセキュリティ]タブの[起動とアクティブ化のアクセス許可]で[制限の編集]をクリック
    ★この画面は紛らわしい選択肢が多いので注意してください。
    ・管理者として設定したいユーザーまたはグループを追加して、[リモートからの起動]と[リモートからのアクティブ化]を有効化([ローカルからの起動]は最初から選択されています)
  4. WMIセキュリティの構成
    ・サーバーマネージャで[構成]-[WMIコントロール]を右クリックしてプロパティを表示
    ・[セキュリティ]タブを選択
    ・[Root]-[CIMv2]を選択
    ・[セキュリティ]をクリック
    ・ユーザーを追加し[アカウントの有効化]が選択されていることを確認
    ・[詳細設定]をクリック
    ・追加したユーザーを選択し[編集]をクリック
    ・[適用先]を[この名前空間のみ]から[この名前空間と副名前空間]に変更
    ・[リモートの有効化]を選択
    ・[これらのアクセス許可を、このコンテナの中にあるオブジェクトコンテナにのみ適用する]を選択
    ・[OK]をクリック
    ・同様の手順をRoot\virtualizationに対しても実行
  5. Hyper-Vの権利の構成
    ・コマンドプロンプトからAZMan.mscを起動
    ・[承認マネージャ]を右クリックし、[承認ストアを開く]を選択
    ・承認ストアとして[XMLファイル]を選択し、[C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Hyper-V\InitialStore.xml]を指定して[OK]をクリック
    ・[承認マネージャ]-[InitialStore.xml]-[Hyper-V services]-[役割の割り当て]-[Administrator]を右クリック
    ・[ユーザーとグループの割り当て]から[WindowsとActive Directoryを使用]を選択
    ・管理権限を与えたいユーザーを指定して[OK]をクリック
    ・再起動

Part 2 クライアント側(管理ツールを実行するコンピュータ)での設定

  1. WMI用のファイアウォールルールの構成
    Part 1 の2と同様、クライアントでも "Windows Management Instrumentation (WMI)" グループに所属するルールをすべて有効化(許可)。
    Windows Vistaの場合は受信の規則が6つ、送信の規則が2つで、合計8つのルールが構成されます。
    コマンドは以下の通りです。もちろんGUIでも構いません。
    netsh advfirewall firewall set rule group="Windows Management Instrumentation (WMI)" new enable=yes
  2. MMC用のファイアウォールルールの構成
    以下のコマンドを実行し、MMCに対してファイアウォールの例外規則を設定します。
    コマンドは以下の通りです。もちろんGUIでも構いません。
    Netsh firewall add allowedprogram program=%windir%\system32\mmc.exe name="Microsoft Management Console"
  3. DCOMセキュリティの構成
    ワークグループや信頼関係のないドメインの場合に必要です。同一ドメインの場合や信頼関係のあるドメインの場合には必要ありません。
    ・dcomcnfgコマンドを実行
    ・[コンソールルート]-[コンポーネントサービス]-[コンピュータ]の下にある[マイコンピュータ]のプロパティを表示
    ・[COMセキュリティ]タブの[アクセス許可]で[制限の編集]をクリック
    ・ANONYMOUS LOGONに[リモートアクセス]を許可([ローカルアクセス]は最初から選択されている)
    ・必要なだけ[OK]をクリックしてダイアログボックスを終了

以上で、Hyper-Vをリモートから管理するための準備が完了しました。

【参考資料】

今見たら、情報が更新されているようです。正確に知りたい方は、英語ですが、ぜひこちらをどうぞ。

2013年1月1日火曜日

新年の挨拶とブログ分離のお知らせ

あけましておめでとうございます。

今年は、Windows Server 2012の日本語MCP試験が始まります。また、System Center 2012 SP1が登場し、Windows Server 2012をサポートします。

特に、System Center Virtual Machine Manager 2012 SP1は、Windows Server 2012のみサポートという思い切った製品となります。

マイクロソフトの公式カリキュラムもWindows Server 2012に対応したものが登場し、本格的な普及の年となるでしょう。

これを機会に、本ブログはマイクロソフト技術と、弊社の教育サービスのサポートに特化し、直接関係ないものは別のブログ「ヨコヤマ企画(分室)」に移行します。

グローバルナレッジネットワークの定期開催教育コースを受講いただいた方には「Global Square」という会員サイトを通して質問ができます。しかし、講義中に保留した質問の回答や補足説明、本来あっては行けないことですが講義中の間違いなどは、従来通り、このブログで提供していきます。

とはいえ、ブログとしての特性上、一切脱線をしないというわけではありません。適度に話を広げながら、楽しんでいただけるように努力します。

また、「ヨコヤマ企画(分室)」ではIT系以外の話題に加え、特定の会社の製品やサービスについても言及したいと思っています。

更新頻度は、相変わらずのスローペースですが、お付き合いいただければ幸いです。