2015年7月31日金曜日

今年もやりますG-Tech ~役に立つ楽しいイベントを目指します~

グローバルナレッジのイベントG-Techが「G-Tech 2015」として今年も開催されます。テーマは「攻めのIT、それを実現する人材」です。各種アプリケーションサービスや、クラウドサービスの普及により、簡単なITシステムは誰でも作れるようになりました。企業の競争力を高めるためには、単にITを活用するだけでは駄目で、より高度なシステムが求められます。だからこそ、IT技術者はさらに高い技術を習得し、さらに上を目指す必要があります。

無料イベントですので、IT技術者の方やIT人材育成の興味をお持ちの方は、ぜひご検討ください。

特別セミナー G-Tech 2015 ~攻めのIT、それを実現する人材~

このG-Tech、元々は、私を含め、マイクロソフト系のトレーニングを担当している部署が独自に企画したものでした。当初は「Microsoft TechEdみたいな、お祭り風の技術セッションがしたい」ということで企画されました。

お手本となったMicrosoft TechEdは、他のイベントと統合され、重要性はさらに高まっていますが、お祭り色はかなり薄くなっています。

G-Techは、部門イベントとはいっても、実際には多くの方に協力していただきました。「TechEdと言えばおやつだろう」ということで、当時行列が絶えなかったクリスピー・クリーム・ドーナツを数十個確保するためにに早朝から並んだ人もいました(TechEdに限らず、米国のイベントは会場に常におやつが用意されています)。

G-Tech 2014のセッションドーナツは開場直後に提供し、1人1個を想定していたんですが、2個食べた人がいて社内でちょっとした事件になりました。ちなみに2個食べたのは少なくとも2人いて、いずれもマイクロソフトMVPの方です。いえ、別に責めていません。「1人1個」とはどこにも書いていませんでしたし、「ドーナツあります」という告知もしていません。会場の雰囲気を楽しんでいただければ、それでいいんです。でも、あの甘いドーナツを2個食べる人がいるとは思いませんでした。いえ、別に責めていません。

こうして開催されたG-Techの評判が良かったため、その後は全社イベントになりましたが、試行錯誤は続いています。

開催年によって、営業色が強くなったり弱くなったり、外部講師を招いたり、基調講演を追加したり、さまざまな変化をしながら現在に至っています。全社規模になったG-Techを最初の姿に戻そうと、マイクロソフト技術だけのミニG-Techを開いたこともあります。 来年はまた変わるかもしれません。

G-Tech 2014懇親会現在のG-Techは、規模が大きくなり、関係部署も増え、運営はスムーズになりました。懇親会も盛況です(写真は昨年の懇親会)。でも、一番楽しかったのは手探りで開催した第1回かもしれません。

G-Techの目的は新規顧客の獲得だったり、既存顧客との関係強化だったり、認知度を上げることだったりさまざまです。

ただ「グローバルナレッジのファンを増やす」ということに限れば、高度な技術を紹介したり知名度の高い人を連れてきたりするより、セッション担当者がどれだけ楽しく実施しているかが大きいように思います。もちろん、受講する価値のある内容があることが前提ではありますが。

そんなことを思っていたら、こんな記事を見つけました

広島が生んだ至宝のアイドル・まなみのりさが東京で学んだ「ライブで大切なこと」

昨年4月から本当にたくさんのライブをやってきたんですけど、最初の頃は他の人よりも歌って踊って、とスキルを見せることを中心に考えていて、それが良いと思い込んでいたんです。

でも途中から、もしかして間違っているんじゃないかと。スキルを見せるというよりは、会場の皆が楽しんで貰えるのが一番なんだって気付いた時から、ライブに対する考え方や選曲も変化して。

見てくれた方も、今までは「まなみのりさってすごいよね」だけだったのが、「まなみのりさのライブ良かった。また行きたい」って思ってもらえるようになったと感じています。

広島ではそこそこ売れていたアイドル「まなみのりさ(ブログ「たちまち! 来てみんちゃい!」)」が東京に出てきたときの話です。ちなみに「まなみのりさ」は、メンバーの「まなみ」「みのり」「りさ」の名前をつなげたものだそうです。

もちろん、高い技術があることは前提として(これが一番大事です)、その上でどれだけ楽しい雰囲気を作れるのかを考えたいものです。

今年は、グローバルナレッジネットワーク創業20年でもあります。次のステージに向けて、サービスの種類と質、営業力に加えて、会社のカラーとか雰囲気で「ファン」を増やすことを考えていきたいと思っています。

【おまけ】

2015年7月23日木曜日

SoftLayerのファイルストレージ

SoftLayer Solutions Designコースを実施中にファイルストレージの質問がありました。本題とは外れるので回答を保留していたのですが、やっと時間が取れたので報告しておきます。お待たせしてしまって申し訳ありません。

SoftLayerのファイルストレージは以下の3種類があります。

  • Endurance
  • Performance
  • NAS / FTP

このうち、EnduranceとPerformanceの機能は基本的に同じで、NFSのファイルサーバー機能を提供します。実際に作成したところ、同じホスト名の異なるボリュームが割り当てられました。ホスト名が同じだから、同じ機能とは限りませんが、同じである可能性は高いでしょう。

いずれもホストベースのアクセス制御を行い、アクセス用のアカウント情報は必要としません。

一方、NAS/FTPは古くかあるサービスで、FTPおよびSMBサーバーとして動作します。

ご質問は、プロトコルの話だったのですがEnduranceとNASの話を混同してしまい、ややこしくしてしまいました。

 

NFS

SMB

FTP

Endurance

×

×

Performance

×

×

NAS/FTP

×

NAS/FTPは、NFSではなくSMB(Windowsの標準共有プロトコル)を使います。そのため、Linuxからマウントする場合はパラメータが変わります。

NFSマウントの例
mount -t nfs4 nfstokxxd.service.softlayer.com:/IBM01SEVnnnn_1 /mnt

SMBマウントの例
mount -t cifs -o user=vol,password=pwd //nastokxx.service.softlayer.com/vol /mnt

NFSマウントの場合、接続先は「ホスト名:/ボリューム名」の形式を使用します。

SMBマウントおよびFTP接続の場合は以下の通り指定します。

  • ホスト名…ホスト名
  • 共有名…ボリューム名(FTP接続では不要)
  • ユーザー名…ボリューム名と同じ
  • パスワード…管理ポータルから入手

Linuxからの接続

Linuxの場合は、全てのストレージに問題なくつながりました。LinuxにはFTPやSMBクライアントの機能が標準で入っていないのでftpおよびcifs-utilsのパッケージを追加してください。

Windowsからの接続

Windowsからは、SMBおよびFTP(つまりNAS/FTP)への接続はできましたが、NFSの接続ができませんでした。WindowsにはNFSクライアントが標準で提供されており、機能を追加するだけで使えるはずなんですが、The network path was not found.のエラーが出てしまいます(もちろんpingでの接続は確認しています)。

実際問題として、WindowsからNFSサーバーを使うことは少ないでしょうが、Endurance Storageの機能は魅力的なので、Windowsから使いたいこともあるでしょう。どなたか情報があれば、教えていただけると幸いです。

もっといいのは、Endurance File StorageがSMB 3.0をサポートすることです。SMB 3.0は、Windows Server 2003以前のSMBに比べて大幅に性能が上がっています。特に巨大なファイルの場合は、数倍の差が出ています。ファイルサーバーは、iSCSIなどのブロックデバイスに比べて扱いが容易なので、今後はもっと使われるようになるでしょう。