2019年8月2日金曜日

【Azure】Azureサイトリカバリーで可能な操作

「Microsoft Azureによる災害復旧手法」のテキストで、少しわかりにくいところがあったので補足します。

詳細は、マイクロソフトの公式情報「Hyper-V から Azure へのディザスター リカバリー アーキテクチャ」をご覧ください。


いつでも実行可能な操作

以下の作業はいつでも実行可能です。

  • 移行の完了…現在の状態を保存し、複製を正常に終了(フェールオーバー中の仮想マシンは残る)
  • レプリケーションの無効化…複製をなかったことにする(フェールオーバー中の仮想マシンは残る)


Hyper-V対Azure

Hyper-V対Azureの複製の場合、利用可能な操作は以下の通りです。

●平常時(Hyper-Vで実行)

  • 計画されたフェールオーバー
  • フェールオーバー
  • テストフェールオーバー

●テストフェールオーバー中(両方で実行)

  • テストフェールオーバーのクリーンアップ

●計画されたフェールオーバー(Azureでの実行に切り替え)

  • 復旧ポイントの変更
  • コミット(復旧ポイントの確定)

●計画されたフェールオーバー後のコミット後(Azureで実行中)

  • 計画されたフェールオーバー(つまりフェールバック)

●フェールバック中

  • コミット(フェールバックが確定するが、Azure上の複製に対して構成変更できないなどの制限がある)

●フェールバック中のコミット後

  • レプリケーションの反転(複製を含め、すべてが平常時の状態に戻る)

Azure対Azureの場合

オプション演習のAzure対Azureの複製の場合、利用可能な操作は以下の通りです。

●平常時

    • フェールオーバー
    • テストフェールオーバー

    ●テストフェールオーバー中

    • テストフェールオーバーのクリーンアップ

    ●フェールオーバー中

    • 復旧ポイントの変更
    • コミット→復旧ポイントの確定

    ●フェールオーバーからのコミット後

    • 再保護→反転した複製の開始→平常時へ移行

    Azure対Azureは、両サイトが対等の関係なので「フェールバック」という概念はないようです。


    【追記】

    フェールバック中、コミットした段階で複製は始まります。ただし、反転するまではフェールオーバーができません。フェールバック後の障害に備えるには、必ず反転する必要があります。