SF作家ジェリー・パーネル氏のコラム「混沌の館にて」は、米Byte誌の人気連載で、日本では提携誌の「日経バイト」で翻訳が掲載されていました。
本家のByteが休刊した後も、パーネル氏個人のWebサイトで連載は続き、翻訳は日経バイト誌で継続されました。
日経バイトの休刊後は、日経BP社のWebサイト「PC Online」で「続・混沌の館にて」として継続されましたが、それも2010年6月で終了しました。
その後、同コラムの翻訳者である林田陽子氏が諸権利を取得し「新・混沌の館にて」として再復活しています。
パーネル氏は、PCに関する経験則や予測を「パーネルの法則」として発表しています。
連載では断片的にしか登場していませんが、日経BP社から出版された単行本「ジェリー・パーネルの混沌の館にて」にまとまっていました。
備忘録を兼ねて、ここにリストしておきます。
- 1人のユーザに少なくとも 1つのCPU(モットー)
- 誰かに自分のCPUを共用で使わせてもいいと本気で思っている者はいない。たとえその相手が自分自身でも
- DOS環境で生きるつもりならDOSを学べ(DOSの法則)
- ハードウェアをインストールする時には、電源を一度切ること。
- コンピュータの問題の90%はケーブルが原因である
- ほとんどのハードウェア問題はケーブルに関係し、ほとんどのソフトウェア問題はドライバに原因がある
- ほとんどの問題において、ハードウェアによる解決は、ソフトウェアによる解決より優れる
- 自分でしていることが理解できないなら、分かっている人に尋ねること
- Linuxを学びたいなら、すでにLinuxを知っている友人を持つこと
- 自分が保護しようとしているマシン上のファイアウォールに頼らないこと
- 全ての事は当初の計画より時間がかかり、費用もかさむ(経費とスケジュールの法則)
- もしエラー率が測定できるなら、それはエラー率が高すぎることを意味する
- 実例はいくら多くても良い。ただし、それらはちゃんと役に立たなくてはならない(説明に関する法則)
- シリコンは鉄より安い(これはゆくゆくはそうなることを示す)
特に重要な法則は「 コンピュータの問題の90%はケーブル(とコネクタ)が原因である」です。
実際にLANケーブルや電源ケーブル、ディスプレイケーブルのトラブルは以上に多いのですが、分かっていてもなかなか気付かないことが多いようです。
そこで、ヨコヤマの補則として「そのことに気付かない確率も90%である」を追加しておきたいと思います。
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