Microsoft Azureに限らず、クラウドサービスの研修で怖いのは、ある日突然管理ツールが変わってしまうことです。
クラウドの基本は、「IT機器ではなく、ITサービスを使う」ということなので、これはやむを得ません。
提供されるサービスが同じなら、使い勝手が変わってもある程度は仕方ないでしょう。たとえば、京都市のバス料金はかつて
- 均一区間は乗車時に支払う
- 均一区間外は降車時に支払う
(乗車時に整理券を取り、整理券の記号に従った価格を支払う)
でした。複数のルールを使い分けるのが面倒なことから、現在では以下に統一されています。
- 降車時に支払う
- 均一区間外を走るバスは乗車時に整理券を取る
(均一区間を走るバスは整理券が出ない)
ユーザーインターフェースが変わるので、最初は戸惑う人も多かったのですが、サービスを受ける側としては受け入れるしかありません。
先日、グローバルナレッジとしては初めてMicrosoft Azureの研修を実施しました。そこで、2つほど保留した質問と、アンケートに記載されていた質問について、この場を借りてお答えします。
●アフィニティグループの作成
- 複数の仮想マシンを同じ場所(大ざっぱに言うと同じラック)に配置するための機能「アフィニティグループ」は、事前に作成しておきます。
- Microsoft Azureの管理ポータルWebサイトにアクセス
- [設定]をクリックし、[アフィニティグループ]タブを選択
- [追加]をクリックし、サブスクリプションとリージョンを指定
これで、特定のリージョンに結びついたアフィニティグループができました。
次に、仮想マシンの入れ物である「クラウドサービス」を作成します。この時、リージョンの代わりにアフィニティグループを指定します。
●課金
Microsoft Azureの仮想マシンは、管理ツールからシャットダウンすると[割り当て解除]となり、課金対象になりません。
Azureは料金改定が頻繁に行われますが、単なる停止で課金対象から外れるという発表は今の所ありません。これからも割り当て解除が必要です。
なお、ストレージの使用分には課金されますので、ご注意ください。
●料金シミュレーター
Microsoft Azureの料金シミュレーターが公開されています。あまり詳細なパラメーター指定はできませんが、参考にしてください。
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