2011年11月30日水曜日

クラウドセミナーと加湿器

マイクロソフトの、パートナー向けクラウドセミナーに行ってきました。コンサルティング会社の人が話をされていました。特にNDAは結んでいないのですが、クローズドな催しなので詳細は書きません。

会場には、Windows AzureとOffice 365のチロルチョコレートがありました。そういえば、来年はうるう年ですが1日くらい落ちるんでしょうかね(うそです)。

お土産にUSB接続の加湿器をもらいました。なお、USBは加湿器の電源に使うだけで、PCから制御することはできません。

クラウド→雲→水蒸気→加湿器、というつながりだそうです。

そういえば、仮想化によるサーバー統合のセミナーでは体脂肪計をもらいました。サーバー群の肥大化を抑える→ダイエット→体脂肪計、だそうです。

ところで、このUSB加湿器、白く蒸気が出るので働いている感じがしますが、本来水蒸気は目に見えません。白いのは水滴です。この水滴のどれくらいが水蒸気になるのでしょうかね。

おっと、バックにあるのはVMwareの本でした。グローバルナレッジのVMware担当講師はHyper-Vの担当でもありますのでご勘弁を。

2011年11月28日月曜日

ブランド戦略~シャープの話~

Computer Worldに「企業イメージとブランド戦略――誰がイメージを作るのか」という記事を書きました。

シャープの話を書いていて思い出したことがあります。

液晶製造で有名な亀山市が何県にあるかご存じでしょうか。この県は、亀山市の他、伊勢神宮、真珠養殖が実用化された英虞湾、鈴鹿サーキット、松阪牛で知られた松阪市などで有名です。

答えは三重県。有名な地域やブランドを数多く抱えている割には知名度が高くありません。県庁所在地も答えられない人が多いのではないでしょうか(答えは「津」)。

県に対して統一イメージを与える必要性は全くありませんし、人為的なイメージ作成は、むしろ歴史や文化に対する冒涜かも知れませんが、「知名度」という点では実に損をしています。

シャープと言えばもうひとつ。1970年の万国博覧会(大阪万博)に出展せず、奈良県天理市に大きな研究所を作ったことでも有名です。コピーは「千里より天理へ」だったそうです。千里丘陵は、万博会場のあった場所で、大阪府豊中市・吹田市・茨木市・箕面市にまたがる地域を指します。

大阪万博でソニーが何か出していたかどうかは記憶にないのですが、松下電器(当時)は竹林を模した会場に、タイムカプセルを展示していました。万博終了後は大阪城公園に埋められているそうです。

東芝は、東芝EMIとしてマルチスクリーンの大画面で映画を映写していました。日立は巨大なエスカレーターで中に入り、フライトシミュレータの操作ができました。サンヨーは「人間洗濯機」という、スポンジボールを入れた洗濯槽見ないな風呂に水着の女性が入っていました(これは写真でしか見てません)。

家電各社が、自社のイメージアップに多大な費用をかけていた時期に、研究所を建てるという経営判断は、長い目で見ると良かったのではないかと思います。

天理の研究所からは、後の電卓戦争を勝ち抜いた半導体技術、現在でも有名な液晶ディスプレイ、そして太陽電池などが生まれました。

このあたりのことは、インプレス社のAV Watch「大河原克行のデジタル家電 -最前線-」の「シャープ、中興の祖である佐伯旭氏が死去 ~千里から天理へ、緊プロなど、エピソードを振り返る~」で紹介されています。

2011年11月25日金曜日

無料セミナー「ビジネス視点から検討するクラウドへの移行管理」

来週の金曜日、12月2日の夜に「ビジネス視点から検討するクラウドへの移行管理」という無料セミナーを、グローバルナレッジネットワークの東京ラーニングセンターで開催します。新コース「Cloud Essentials ~ビジネス視点から検討するクラウドへの移行管理~」の体験版という位置付けですが、どなたでも参加できますので、お時間の都合が付けばぜひご参加ください。

前に「桜の木を切りたい人は何が欲しいのか」という記事を書きました。

クラウドは、非常に便利な道具ですが、道具には適用範囲というものがあります。また、各道具には固有のコツといったものが必要です。

日本のノコギリは、刃が手前に立っているので、引くときに力を入れます。しかし、西洋の鋸は、刃が逆を向いているので、押すときに力を入れます。日本のノコギリは歯が薄いので押して使うのは難しいのですが、洋鋸を引いて使ってしまうことはありそうです。

道具の特性を知らないと十分な機能を発揮しません。クラウドも、サービス毎に特性が違うので十分に調査する必要があります。

桜の木を切るには一般的なノコギリで十分ですが、真ちゅうの板だと金属用のノコギリがいります。正しい道具を選ぶには、道具の特性と同時に、道具を利用する目的を正しく認識することです。

新コース「Cloud Essentials ~ビジネス視点から検討するクラウドへの移行管理~」では、クラウド移行に固有の問題点について、ワークショップ形式で学習するとともに、ビジネスに与えるインパクトについて学びます。

無料セミナー「ビジネス視点から検討するクラウドへの移行管理」は、その体験版です。お時間の都合が付くようでしたらぜひご参加ください。

2011年11月21日月曜日

Microsoft VDI用のクライアントセットアップ用スクリプト

Microsoft VDIは、素質はいいのですが、仮想マシンの構成がかなり面倒です。
1日の教育コース「マイクロソフト仮想化ソリューション」では、仮想マシン構成用のスクリプトを紹介していますが、ここにも掲載しておきます。

解説は省略します。

rem SERVERxxは仮想化ホストの名前
set RD-VH=SERVERxx

rem OSのバージョン番号の判定(XPなら5、VistaまたはWindows 7は6)
for /f "usebackq tokens=2 delims=[]"  %%v  in ( `cmd /c ver`) do set VER=%%v
set VER=%VER:~8,1%

rem ファイルとプリンタ共有の許可
if "%VER%" == "5" netsh firewall set service FILEANDPRINT enable
if "%VER%" == "6" netsh advfirewall firewall set rule  group="ファイルとプリンターの共有" new enable=yes

rem リモートサービス管理の許可
if "%VER%" == "5" netsh firewall set service REMOTEADMIN enable
if "%VER%" == "6" netsh advfirewall firewall set rule  group="リモート サービス管理" new enable=yes

rem リモートRPCの許可
reg add "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Terminal Server" /v AllowRemoteRPC /t reg_dword /d 1 /f

rem リモートデスクトップの許可
if "%VER%" == "5" netsh firewall set service REMOTEDESKTOP enable
if "%VER%" == "6" netsh advfirewall firewall set rule  group="リモート デスクトップ" new enable=yes
reg add "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Terminal Server" /v fDenyTSConnections /t reg_dword /d 0 /f

rem ローカルグループの構成
set DC=%LOGONSERVER:~1%
net localgroup administrators "%USERDOMAIN%\%RD-VH%$" /add
net localgroup "Remote Desktop Users" "%USERDOMAIN%\Domain Users" /add
net localgroup "Remote Desktop Users" "%USERDOMAIN%\Domain Admins" /add

ソニー「スカイセンサー5900」

Computer Worldに「ソニー製品に見るユーザーインタフェースの「あったらいい…な?」」という記事を書きました。

記事中、短波ラジオの話が出てきます。コンピュータと関係ないばかりか、デジタルですらないので詳しい話は省略しましたが、ここで、少し技術的に突っ込んだ話をしておきます。そうでないと気が済まないので。

現在、ほとんどのラジオでは「スーパーヘテロダイン」という方式が使われています。これは、放送電波を「中間周波数」と呼ばれる固定波長の信号に変換してから処理する方法です。

中間周波数を用いる利点は主に以下の3つです。

  • 回路設計が容易…高周波信号よりも、低い周波数の方がトラブルが少ない
  • 混信を減らせる…単一周波数なので、優れたフィルタを利用可能
  • 発振しない…中間周波数の一部がアンテナの入力に戻っても周波数が異なるため発信しない(「発振」とはハウリングみたいな現象)

通常、中間周波数の10倍くらいまでの信号を扱うのが効果的とされています。AMラジオでは455KHzが一般的です。中波放送は540KHzから1600KHzの範囲です。3925KHzの短波帯の「ラジオにっけい」(旧称「ラジオたんぱ」)でも問題ありません。

ところが日本のFM放送は80MHzから90MHz、米国では108MHzまでを使います(米国のFM帯域は日本のアナログテレビの1チャンネルから3チャンネルと同じ帯域です)。そこで、FMラジオでは10.7MHzの中間周波数を使うのが一般的です。

10.7MHzは、AM放送周波数に比べて非常に高いので、「回路設計が容易」という条件はあてはまりませんが、他の条件は有効です。

一般に、BCLラジオはAM放送帯域に加えて、3MHzから30MHz以下の帯域をカバーします。実際の放送としては20MHzくらい以下までが多かったと記憶しています。

455KHzの中間周波数を10倍すると4.55MHzなので、20MHzには全然足りません。そのため、ほとんどの短波ラジオは高周波帯域での性能が不足していました。

ソニーの「スカイセンサー5900」は、FMラジオ用の中間周波数回路を短波帯のAM処理に流用することで、この問題を解決しました。10.7MHzの中間周波数は、さらにAM用の455KHzに変換されて処理されます。2回変換するので「ダブルスーパーヘテロダイン」と呼びます。

ちなみに、ダブルスーパーヘテロダインを採用したラジオには三菱電機の「ジーガム」がありましたが、これはほとんど売れていなかったはずです。

スカイセンサー5900に話を戻します。BCLラジオにもFMチューナーは内蔵しているので、10.7MHzの中間周波数は部品点数を減らす上で非常に効果的でしたが、欠点もあります。それは10.7MHz付近の放送が聴けないことです。ここには10MHzの標準電波(JJY)の他は、日本で人気のあるラジオ局はなかったはずですが、切れ目があるのはか悔しいものです。

スカイセンサー5900と同時期に発売され、人気を二分していたのがパナソニックの「クーガ115」です。シングルスーパーヘテロダインですが、中波領域から30MHzまで切れ目なしに受信できるのが「ウリ」でした。

1.6MHzから3MHzの間の周波数は日本では使われていませんが、赤道付近の国が国内放送用に使っているため「トロピカルバンド」とも呼ばれます。あまり一般的な局ではありませんが、そこにあるのに聞けないのは残念です。

Computer Worldの記事に書いたように、操作性が悪いだけでなく、聞こえない周波数があるのが嫌なので、私はクーガ115を使っていました。

なお、パナソニックがスカイセンサー5900対抗機種を出すのは1年後の「クーガ220」です。これは、2MHzの中間周波数を使ったダブルスーパーヘテロダインです。2MHz付近は放送局が本当にほとんどありません。30MHzまでカバーするのもぎりぎり大丈夫です。

スカイセンサー5900のウリだったクリスタルマーカーによる校正機能はもちろん、周波数リニアなダイヤル(周波数が等間隔に並ぶダイヤル)を使うことで、単一ダイヤルで正確な周波数選択ができるようになっています。周波数リニアな特性を持たせるには、コンデンサの容量を複雑な関数曲線に従わせる必要があるため、アナログ的には非常に困難です。そのため、マニアの間では結構大きなニュースになっていました。

しかし、その後、PLL方式の受信機が一般化し、デジタル技術と融合することで、周波数をテンキーから入力するだけで選局ができるようになりました。今までのやり方は(基礎技術を除いて)全く無駄になったということです。

技術者が必死で解決したことも、全く別の技術によってあっさり実現できてしまうのは恐ろしいものです。

2011年11月18日金曜日

アクセスできないファイルは見せない

以前掲載していた記事の再投稿です。


「読めないファイルは存在も隠す」といいうのがセキュリティの基本ですが、Windowsでは長い間できませんでした。

Windowsでは、アクセス許可のないファイルでもフォルダへのアクセス許可があればファイル名は読めます。
(原理から考えるとそれで正しいわけですが)
たとえば「分かりやすいファイル名を付けましょう」ということで「機密文書-TailspinToys社買収の件」なんて書いてあったら意味ないですよね。

Windows Server 2003で部分的に導入され、2008で本格導入された機能がアクセスベースの列挙です。

具体的な設定方法は、 マイクロソフトの安納さんのブログで紹介されていますので省略します。

ファイル共有
http://blogs.technet.com/junichia/archive/2008/12/24/3172936.aspx

DFS
http://blogs.technet.com/junichia/archive/2008/12/25/3173084.aspx

2011年11月14日月曜日

桜の木を切りたい人は何が欲しいのか

Computer Worldのブログに「ドリルの正しい使い方」という記事を書きました。

マーケティング分野の名台詞「ドリルを買いに来た人は(ドリルではなく)穴が欲しい」について、クラウドコンピューティングと絡めて説明しました。

「ドリルを買いに来た人は(ドリルではなく)穴が欲しい」、最初に聞いたときは感心しましたし、今でもいい言葉だと思います。でも、ここで納得しては駄目なんです。「なぜ穴が欲しいのか」まで突っ込まないといけません。もしかしたら、そこまで考えられるかどうかを試す、ある種のテストなのかもしれません。

「なぜ~したいのか」で思い出すのが、米国初代大統領ワシントンの幼少時代のエピソード「ワシントンと桜の木」です。

ワシントンが、庭の桜の木を切り倒したが、正直に親に告白したら罰を与えられなかった、という話です。

高校時代の英語の先生(米国人)によると、米国の子供たちは必ずこの話を聞くそうです。日本人でもたいてい知ってるくらいですから、米国ではもっとポピュラーでしょう。

そして、その後、多くの子供たちはいたずらを正直に告白して親に叱られてしまい、人生の理不尽さを学ぶそうです。
「許してもらおうとして告白する動機がよくない」ということでしょうか。

ところで、ワシントンは、そもそもなぜ桜の木を切ったのでしょうね。何がしたかったのでしょう。

このエピソードは作り話なので考えても仕方ないという意見もあるででしょうが、やっぱり不自然ですよね。

2011年11月9日水曜日

マイクロソフト仮想化チャレンジキャンペーン(特典付)

マイクロソフトが、同社の仮想化技術に精通したエンジニアを育成するためのキャンペーン「マイクロソフト仮想化チャレンジキャンペーン」をはじめました。

ここでいう「マイクロソフト仮想化技術」は、サーバーベースの技術であり、サーバー仮想化ソフトウェア「Hypver-V」、大規模環境でのHyper-V管理に対応した「System Center Virtual Machine Manager (SCVMM)」、そして「リモートデスクトップサービス(旧称ターミナルサービス)」の3種類を指します。クライアント上で動作する仮想化技術であるVirtual PCやMED-V、App-Vなどは含みません。

マイクロソフトが提供する「マイクロソフト仮想化チャレンジキャンペーン」は、以下のMicrosoft UniversityのHyper-V関連2コース(リンク先はマイクロソフト)と、マイクロソフト認定技術者(MCP)試験「70-659 TS: Windows Server 2008 R2, Server Virtualization」専用の受験チケットから構成されます。なお、実際の受験手続きは各自で行なう必要があります。

キャンペーンに参加するマイクロソフトのラーニングパートナーは、補助教材を追加したり、日程に工夫を凝らしたりしています。例えば、こんな感じです。

  • 2コースを連続受講
    連続して同じ人が受講することで、コース間の重複を省き、最大の学習効果を実現します。時間配分も2日間で自由に調整できますので、試験対策の時間を確保することも容易です。
  • 1コース単位でばらばらに受講
    2日連続で業務から離れる必要がないため、時間の自由度が上がります。
  • MCP試験
    2日間の講習会の中に受験時間を含みます。面倒な試験申し込みや、受験日の確保を自分で行なう必要がありません。ただし、習ってその場で受験するわけですから、復習時間はほとんどとれません。
  • 試験対策問題集付き
    特別な試験対策問題集を配付する場合もあります。試験の形式に慣れるのは非常に重要です。


私たち、グローバルナレッジのキャンペーン内容は以下の通りです。

  • キャンペーン専用の2日間コース(試験対策を含みます)
    クラス全員が2日間連続受講しますので、効果的なカリキュラムを構成し、試験対策時間も確保できます(リンク先はグローバルナレッジネットワーク)。
  • MCP試験
    セカンドショット対応なので、試験に不合格だった場合の再受験が無料になります。試験そのものは含まれません。
  • 講義+演習
    受験バウチャチケットはつきますが、試験は皆さんで申し込んでいただきます。そのため、学習時間を十分に確保できます。演習は、物理メモリを8GBまたは16GB搭載したデスクトップPCで、Windows Server 2008 R2 SP1を使用します。SP1から追加されたダイナミックメモリの内容もご確認いただけます。
  • 講義用補足資料
    「リモートデスクトップサービス」の内容を含む補足資料を配付し、解説を行ないます。元になっているのは以下2つのオリジナル教育コース教材です。
  • 70-659対応問題集
    グローバルナレッジの仮想化担当講師らで作成した70-659対応試験問題集を配付します。グローバルナレッジは、これまで千人を超える方にHyper-Vの教育コースを提供し(当社受講履歴による延べ人数)、100名を超える方がHyper-V関連のMCP試験に合格されています(当社推定)。こうした実績を踏まえ、独自に作成した70-659対策問題集をお配りします。もちろんリモートデスクトップサービスの内容も含んでいます。
  • 特別価格105,000円(税込)
    以上のすべてを含んで、105,000円の特別価格で提供します。マイクロソフトボリュームライセンスプログラムをご契約の方で「ソフトウェアアシュアランス特典の「SAトレーニング受講券」をお持ちの方は、「SAトレーニング受講券」2枚で受講できますので、実質的に無料で受講することも可能です。

リモートデスクトップの内容をきちんとカバーしているのはグローバルナレッジのキャンペーンだけ(11月7日現在)。マイクロソフト仮想化技術のMCPを目指す方はぜひグローバルナレッジのキャンペーンをご利用ください。

2011年11月7日月曜日

MacintoshのGUI

Computer Worldのブログに「GUIのメンタルモデルと小さな混乱」という記事を書きました。

記事に登場するMacOSは、System 7の頃なので、相当古い話です。もしかしたら、今は変わっているかもしれませんが、ご容赦ください。

この記事で言いたいことは、開発者がどれだけ簡単な操作だと思っていても、自分自身の思い込みがあると、全く想像できないということです。

コマンドの場合は、操作体系が単純なので「メンタルモデル」などという大層なものは考えなくてもいいのでしょうが、GUIだとウィンドウ1つとってもさまざまな操作が可能なため、一貫した「メンタルモデル」を自分の中に築く必要があります。

正しいメンタルモデルを構築してもらえるかがデザイナーの腕の見せ所です。
一応お断りしておくと、一般的にはMacOSは適切なメンタルモデルの構築をしやすい優れたOSだとおもいます。ただ、部分的に整合性がとれない箇所があったり、既存の知識が邪魔をする部分があったりするということです。

2011年11月4日金曜日

月の写真

何の面白みもないけど、月の写真を撮ってみました。
満月の写真を撮る人が多いのですが、光が横から当たる方が月表面の凹凸が目立つので印象深いものになると思います。

一眼レフを使って手持ちで撮りました(三脚は使っていません)。

レンズ: 250mm
カメラ: APS-Cサイズ
マニュアル露出( 1/500秒f11)
トリミング済


2011年11月1日火曜日

多機能化の弊害(分からない機能は使わなくてもいいのか?)

Computer Worldに「誰にでも使いやすいユーザーインタフェースは存在するか」という記事を書きました。

分かりにくいユーザーインターフェース(UI)は、その機能を使ってもらえないので、利用者も損ですし、開発者も残念でしょう。それで思い出したのがカメラの話。

以下は2009年9月24日公開分に加筆したものです。


常々、写真撮るとき「EV値固定」があればいいと思っていました。
(EV値というのは、明るさの単位です)

つまり、フィルム(今はデジタルですのでフィルムではありませんが)に到達する光量を固定、つまりシャッター速度を1段上げれば絞りが1段絞られるような設定。

しかし、考えてみたら誰でも思いつきそうな機能のはずだと思い、あるとしたらAEロックだろうと思って設定メニューを見たらちゃんとありました。

今まで、AEロックは絞りとシャッター速度の両方を固定してしまうと思い込んでいたんですが、EV値を固定するだけで、ロック後に絞りもシャッター速度も変更できるんですね。

しかも選択肢には「AEロック時のみスポット測光」というモードまである。
これこそが望んでいた機能でした。

購入後2年、同じ機能を持った別のカメラだと購入後5年間気付きませんでした。

ソフトウェアもそうですが、機能が増え過ぎると、どんな機能がどこにあるか分からなくなることはよくあります。

分からない機能は使わなくてもいい、という意見もありますが、知らないだけで使いたい機能もあるものです。

分からないのと知らないのは違いますし、断片的に知っているだけで本当の使いこなしを知らないのももったいない話です。

しかし、求めている機能があることを5年も気付かなかったのはショックです。
Windowsだったらサポートのメインストリーム期間が終了してますよ。