2013年3月22日金曜日

Windows Server 2008 システム管理基礎(前編)

既にWindows Server 2012が登場しており、高く評価されていますが、現場はまだまだWindows Srever 2008 R2、あるいはそれ以前のバージョンが多いことと思います。

そこでおすすめしたいのが、何度か紹介している「Windows Server 2008 システム管理基礎(前編)」です。このコースは、演習にいくつかの工夫があります。

まず、シナリオベースで流れを作ることで、どの機能をどんなときに使うのかを実感していただけます。
ただし、あまり複雑すぎないようにしていますので、シナリオを理解するのに時間がかかるということもないはずです(逆に言うと、複雑すぎる教材を提供している会社もあります)。

ベースとなるには「大江戸物産株式会社」という架空の会社で、社長は徳川綱吉、会長は徳川家康です。支社長は徳川光圀ですが、諸国を漫遊していて会社にはあまりいません。

受講者は、IT部の渥美格之進(通称、格さん)となってシステム管理を行います。ちなみに、格さんの友人の佐々木助三郎は営業部にいます。支社長のお供はしていません。

「格さんの方が真面目だからIT管理者、分かりやすいでしょ」と、教材設計者は主張していますが、みなさまお分かりでしょうか。

2013年3月19日火曜日

NVGRE: Windows Server 2012 の Hyper-V を使ったネットワーク仮想化でブロードキャストが使えません

先週3月15日(金)、マイクロソフト主催の勉強会「Windows Server 2012 Community Day ~ Night Session~」に行ってきました。

テーマは「ネットワーク仮想化」で、Windows Server 2012 の Hyper-V に含まれるNVGREが中心でした。

NVGREを使うと、仮想マシンホストのIPアドレスとも、同じ仮想マシンホストを共有する別の仮想マシンのIPアドレスとも、一切干渉しない形でIPアドレスを割り振れます。つまり、データセンターそのものを仮想化できます。

  • ただし、現時点でのNVGREは以下のような制約があります。
  • PowerShellのコマンドレットでしか設定できない。
  • 簡単な構成でも多くの設定が必要
  • シャットダウンで設定が失われる
  • 仮想マシンが移動しても、構成情報は自動的に変更されない。

かなり強い制約ですので、一般にはSystem Center 2012 SP1 Virtual Machine Managerを使って設定します。

さて、以前、私が「Windows Server 2012 ソリューションアップデート」を実施したとき、NVGREホストからのブロードキャストについて質問がありました。

「マルチキャストに変換して、他のホストに伝えられる」と答えたのですが、なんとこれが間違いでした。誤った情報を伝えてしまい、申し訳ありませんでした。

ドキュメントには確かに「マルチキャストに変換される」と書いてあるのですが(講習ではこの文章をそのまま伝えました)、Windows Server 2012には実装されておらず、別の仮想マシンホストへのブロードキャストは遮断されるそうです。

ARPはHyper-Vの仮想スイッチ代理応答を行います。仮想マシンをDHCPクライアントとして設定した場合は、仮想マシン内のSC2012VMM SP1+DHCP Extensions機能が動作することで対応します。しかし、一般的なブロードキャストは届かない、ということです。

【追記】

当日の資料が 正式に公開されました。

Windows Server 2012 Community Day ~ Night Session ~

これに伴い、非公式なサイトの記述を削除しました。

2013年3月13日水曜日

m-step 70-417 試験対策講座の模擬試験解答

マイクロソフトのパートナ企業向けセミナーm-stepでWindows Server 2012のMCP試験対策講座をしています。
最後に模擬試験をするのですが、時間の都合で最後まで参加できない方もいらっしゃいます。
そこで、解答だけを書いておきます。

70-417対策講座模擬試験の解答です。
  1. B
  2. D
  3. C
  4. A
  5. A
  6. AB
  7. B
  8. C
  9. FG
  10. C
  11. FGH
  12. C
  13. D
  14. C
  15. CD
  16. AD
  17. D
  18. C
  19. A
  20. C
  21. B
  22. B
  23. B
  24. B
  25. D
  26. AC
  27. A
  28. CD
  29. B
  30. B

2013年3月6日水曜日

G-Tech 2013マイクロソフト「トリビア」 正解編

前回は、マイクロソフトの「トリビア」を紹介しました。今回は正解を書きます。

マイクロソフトの創業者は次の2人である。
・ ビル・ゲイツ
・ポール・アレン

意外に正解率が低い問題でした。2人は学生時代からの友人で、一緒にビジネスをしたのはマイクロソフトが初めてではないそうです。

× Windows Server の最初のバージョンは、Windows 95に合わせて1995年に発売された(英語版)。

正解は1993年です。ちなみに弊社のある女性社員は、このトレーニングのためにシアトルに行きました。「え、私、20歳も年取ったの?」と驚愕していましたが、計算は合ってます。

今年は20周年記念行事があるかもしれませんね。

Windows Azure の開発コード名はRed Dog である。

ピンク・プードルというストリップ劇場を見つけて、これをコード名にしようとしたら反対されたそうです。それでレッド・ドッグ。居合わせたのは、Windows NT開発プロジェクトでおなじみのデビッド・カトラーです。

Windows Azureが登場する前、日経BPのある記者の方が「そういえば、カトラーは今何をしているのですか」とマイクロソフトの幹部の方に尋ねたことがあるそうです。その時の返事は「Hotmailの部署にいる」だったとか。ちょっと機転を利かせれば、「マイクロソフトがクラウド事業に参入」というスクープになったかもしれないと悔しがっていました。

Windows 8 のベータ版の起動画面で表示された魚は「beta fish」である。

ベータ版だからベタ、かどうかは知りません。bettaと綴ることもあるそうです。

×Windows Server 2012 では、NIC のデバイス ドライバさえあれば、トークンリング LAN が利用できる。

Windows Server 2012からサポートされなくなりました。だから、Windows Server 2008 R2では使えたみたいですね。

アラビア語版 Windows の [スタート] メニューは右下にある。

このためにアラビア語言語パックを入れました。画面ショット、紛失しました。残念です。

【追記】見つかりました。
arabic

×マイクロソフトが創業したのはワシントン州である。

Altair 8800というマイクロコンピュータ組み立てキットのためにBASICインタプリタを提供するためにマイクロソフトという会社が作られました。Altair 8800はMITSという会社の製品で、米国南部ニューメキシコ州のアルバカーキにありました。そのため、マイクロソフトの創業もアルバカーキとなっています。

ビル・ゲイツもポール・アレンも何部はあまり好きでは無かったようで、事業が軌道に乗った時点でシアトル付近に戻っています。最初のオフィスは確かベルビューだったと思います。

SharePoint Server に含まれる以下のシルエットは、ビル・ゲイツの若い頃の写真から作成された。

この問題だけは私の出題ではありません。開発チームのブログを見ると、ニューメキシコ州警察の名札を付けたビル・ゲイツの写真が掲載されていました。

【追記】このブログです
Bill Gates lives in all our SharePoint installations

× ビル・ゲイツが最後に商用のプログラムを書いたのは GW-BASIC である。

NEC PC-8201というより、米国版のTandy 100の方が有名でしょうか。ハンドヘルドコンピュータ用のBASICインタプリタが、プログラマとして参加した最後のプロジェクトになったそうです。

なんでも、同じチームの日本人にプログラム技術で負けたからだそうです。

よく比較されるスティーブ・ジョブズが、技術に疎かったのとは対照的に、ビル・ゲイツはプログラマとしての能力が高く評価されていました。今の若い人には分からないかも知りません。ちょうど、板東英二がどれだけ素晴らしいピッチャーだったかを知らないようなもんです。

マイクロソフト本社のビルには番号が付けられているが、「Building 7」は存在しない。

新人君はよく「明日の朝一はBuilding 7でミーティングね」とかつがれるそうです。なんでも、あまりに多くのビルが次々建つものだから、担当者が混乱したそうです。いったいどんなプロジェクト管理だったんでしょう。

ちなみにビル番号は建った順なので、連番だから近いとは限りません。キャンパス内を移動するときには注意が必要です。分からなければ、各ビルの受付か、キャンパス内のシャトルバスの運転手さんに聞いてください。ちなみにシャトルバスは無料で、定時運行の他チャーター便もあるようです。

シャトルバスというと驚く人が多いんですが、日本でも門真市あたりには松下電器(現パナソニック)の無料バスが定時運行していました。たぶん今でもしていると思います。

以上です。

2013年3月4日月曜日

G-Tech 2013 御礼 & マイクロソフト「トリビア」

3月1日(金)、グローバルナレッジネットワークではマイクロソフト最新技術動向セミナー「G-Tech 2013」を開催しました。

参加いただいたお客様、並びにご協力いただいた日本マイクロソフト高添様および山本篤志様、どうもありがとうございました。

この種のセミナーには珍しく、演習付きのセッションが中心で、講義だけでなく実際に操作をしていただきました。1セッション3,150円と安価に設定しているため、個人でも参加しやすくなっています。基調講演と懇親会は1セッションでも登録されれば参加します。

全体のスケジュールは以下の通りでした。

10:00-11:30 基調講演「クラウドと共に進む マイクロソフト テクノロジーの進化」
日本マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部
エバンジェリスト 高添 修氏

特に印象に残ったのは、「重要なことはOSがオンプレミスにあるとかクラウドにあるとかではなくて、アプリケーションの実行環境として適切であるかだ」という言葉です。

最近のマイクロソフト製品の進化がWindows Azureの影響を強く受けている、というかAzureの進化そのも、という話も興味深く聞けました。

13:00-15:00 セッション1
●Hyper-Vのマイグレーションとレプリケーション
●Windows 8による新しいワークスタイル
●Lync Server 2013オーバービュー
●Team Foundation Server 2012によるソースコードバージョン管理

15:30-17:30 セッション2
●強化されたActive Directory管理ツールとサーバーマネージャー
●プライベートクラウド構築オーバービュー(System Center 2012)
●SQL Server AlwaysOnによる可用性の向上
●Windows ストア アプリケーション開発 ~HTML5 & CSS3 & JavaScript編~

17:30-19:00 懇親会

懇親会では「マイクロソフト トリビア」として○×クイズを実施しました。問題はすべて私、横山が担当しています。

スライドに「はてさて、マルかなあ? バツかなあ?」と書いてみたのですが(※)、あまりにも誰も知らなさそうなので削除しました。

問題は以下の通り。全問正解者はゼロ、かなり難しかったようです。正解は書きませんので、調べてみてください。

●マイクロソフトの創業者は次の2人である。
・ ビル・ゲイツ
・ポール・アレン

意外に正解率が低い問題でした。引っかけだと思ったのでしょうか。
ちなみに、現在のCEOであるスティーブ・バルマーは少し遅れて参加しています。

●Windows Server の最初のバージョンは、Windows 95に合わせて1995年に発売された(英語版)。

この問題が一番高い正解率だったようです。ちなみに弊社のある女性社員は、このトレーニングのためにシアトルに行きました。「え、私、そんなに年取ったの?」と驚愕していました。

●Windows Azure の開発コード名はRed Dog である。

ちなみにRedhookはシアトルの地ビールの名前です。

●Windows 8 のベータ版の起動画面で表示された魚は「beta fish」である。

bettafish

本当だとしたらかなりベタな感じですね。

●Windows Server 2012 では、NIC のデバイス ドライバさえあれば、トークンリング LAN が利用できる。

「デバイスドライバさえあれば」というのがポイントですね。マイクロソフトは互換性に付いて努力する会社で、本家NetWareよりも長くIPXをサポートしたこともありました。

●アラビア語版 Windows の [スタート] メニューは右下にある。

このためにアラビア語言語パックを入れました。

●マイクロソフトが創業したのはワシントン州である。

現在のマイクロソフト本社はレドモンドで、周辺のベルビューやシアトルにも本社機能の一部があるようです。いずれもワシントン州です。

●SharePoint Server に含まれる以下のシルエットは、ビル・ゲイツの若い頃の写真から作成された。

この問題だけは私の出題ではありません。

● ビル・ゲイツが最後に商用のプログラムを書いたのは GW-BASIC である。

「パソコン創世記」という書籍に掲載されていました。現在は「青空文庫」で読めます(著者は青空文庫の運営メンバーです)。Wikipediaにも出典付きで記載されていました。

●マイクロソフト本社のビルには番号が付けられているが、「Building 7」は存在しない。

番号が抜けているかどうかと、それが7番か、という2つの問題を含んでいますが、こんな問題が出て「すべて連番で抜けがない」という回答はあり得ないですね。

問題は以上です。

G-Techに参加・協力していただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。


※「はてさて、マルかなあ? バツかなあ?」
7分24秒くらいのところに出てきます。

TBSラジオで放送されていましたが、大阪(ABC朝日放送)では主題歌の歌詞が若干違います。

2013年2月22日金曜日

ファイルサーバーとしてのWindows Server 2012

今日は、マイクロソフトのパートナー向け無償セミナー「mstep」で、Windows Server 2012のファイルサーバー機能を紹介しました。

ファイルサーバーは、PCサーバー登場時から一貫してサポートされる機能で、現在でも重要な役割を担っています。

SharePointのようなWebベースのファイル共有システムもありますが、手軽さという点では従来のファイルサーバーにかないません。

さて、セミナー中、いくつか即答できない質問があったので、この場を借りてお答えします。いずれも明確な回答を発見することができませんでした。もしも、何らかの案件を扱う上での問題であれば、セミナー中に紹介した相談サービスを使うことも可能かもしれません。

Q: AD RMSのCALはWindows Server 2012用のものが必要か?

A: おそらく必要です。

ライセンス関係のご質問をよくいただきますが、即答できないことが多くて申し訳ありません。ライセンスは技術上の制約ではなく、契約上の問題なので変化することもあります。正確な解釈はマイクロソフトのライセンス相談窓口に問い合わせることをおすすめします。

マイクロソフトが公開してるドキュメント「Windows Server 2012 ライセンスと価格に関するよく寄せられる質問」のQ28にはこうあります。

リモート デスクトップ サービス (RDS) および Active Directory Rights Management サービス(ADRMS) のライセンス要件は、Windows Server 2012 でも変更はありません。ADRMS または RDS 機能にアクセスするお客様は、今後も Windows Server CAL に加えて ADRMS または RDS CAL を購入する必要があります。Windows Server のインスタンスにアクセスする CAL は、アクセス対象のサーバーと同等以上のバージョンであることが要求されます。

Q: 重複除去を有効にしたディスクを他のサーバーに付け替えて使えるか?

A: おそらく使えます。

そのものずばりの回答はなかったのですが「Backup and Restore Considerations for Deduplicated Volumes」によると、ブロックレベルのバックアップと復元ができるようです。ここから類推して、ディスクの付け替えも対応すると思われます。

ただし、明示的にできるともできないとも書いてないので、動作保証はしかねます。

2013年2月3日日曜日

SCVMMからHyper-Vに接続するツールを単独で起動する

前に書いた記事の再掲です。既にSystem Center Virtual Machine Manager 2012 SP1が登場していますが、そちらでの動作確認はしていません。


SCVMM (System Center Virtual Machine Manager) 2008では、Hyper-V上で動作する仮想サーバー(子パーティション)に接続するために VirtualMachineViewer.exe というツールを使います。

このツールは単独で起動することもできるのですが、パラメータ指定が分かりにくい上、表示されるヘルプの必須パラメータとオプションパラメータの指定が間違っているという問題があります。

実際には、以下のパラメータで接続できます。

VirtualMachineViewer -host ホスト名 -port 2179 -vmid VMID -vmname タイトル

  • -hostは、Hyper-Vの親パーティション
  • -portは、ポート番号で、通常は2179
  • -vmidは、仮想サーバーのIDでHyper-Vの構成情報を格納したXMLファイルのファイル名
  • -vmnameは、タイトルバーの文字列ですので何でも構いません。

Hyper-Vの接続クライアントはターミナルサービスの認証プロトコルを使います。そのため、コマンドを直接入力すると、認証ダイアログボックスが開きます。SCVMMコンソールから接続する場合は、認証を内部で行っているようですが、VirtualMachineViewerを直接起動した場合は手動で認証情報を入力する必要があります。

自動化するには、ターミナルサービスのシングルサインオンの構成をしてください。