2011年10月17日月曜日

デニス・リッチーさんを偲んで

先々週のスティーブ・ジョブズに続いて、先週はデニス・リッチー氏の訃報が伝わってきました。

Computer Worldのブログ「C言語とUNIXの父」にも書いたように、OSとプログラム言語という、非常に地味な、けれども非常に重要な分野に貢献された人でした。

私が大学4年生のとき、大学近くの専門学校で「C言語講師募集」の記事がありました。「これから生協で『プログラミング言語C』を買って、明日に応募しようか」という冗談が出ました。

我々の研究室では第一言語がLisp、第2言語がProlog、学部の授業ではFortranという状況でUNIXマシンはありませんでした。C言語を知っている人は誰もいませんが、名前だけは知ってました。

結局、応募はしなかったのですが、それから3年後に仕事で教えるようになりました。

C言語は「移植性が高い」と言われますが、既に国際標準ができていたFortranに比べ、空くまでもデファクトスタンダードだったCには処理系毎のバリエーションが多く、他機種への移植はかなり難しいと感じたことを覚えています。

その後ANSIで標準化されるのですが、相変わらず処理系依存の部分がたくさん残ってます。これを統一するとC言語の良さも失われてしまうので、やむを得ないことなんでしょう。

ところで、Computer Worldのブログ「C言語とUNIXの父」の記事一覧で表示される写真は本文とは無関係というわけではありません。記事でも紹介したとおり、新しく買ったカメラはどこかにC言語のライブラリが使われているようです。そのカメラで撮った写真を使いました。

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