2013年3月4日月曜日

G-Tech 2013 御礼 & マイクロソフト「トリビア」

3月1日(金)、グローバルナレッジネットワークではマイクロソフト最新技術動向セミナー「G-Tech 2013」を開催しました。

参加いただいたお客様、並びにご協力いただいた日本マイクロソフト高添様および山本篤志様、どうもありがとうございました。

この種のセミナーには珍しく、演習付きのセッションが中心で、講義だけでなく実際に操作をしていただきました。1セッション3,150円と安価に設定しているため、個人でも参加しやすくなっています。基調講演と懇親会は1セッションでも登録されれば参加します。

全体のスケジュールは以下の通りでした。

10:00-11:30 基調講演「クラウドと共に進む マイクロソフト テクノロジーの進化」
日本マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部
エバンジェリスト 高添 修氏

特に印象に残ったのは、「重要なことはOSがオンプレミスにあるとかクラウドにあるとかではなくて、アプリケーションの実行環境として適切であるかだ」という言葉です。

最近のマイクロソフト製品の進化がWindows Azureの影響を強く受けている、というかAzureの進化そのも、という話も興味深く聞けました。

13:00-15:00 セッション1
●Hyper-Vのマイグレーションとレプリケーション
●Windows 8による新しいワークスタイル
●Lync Server 2013オーバービュー
●Team Foundation Server 2012によるソースコードバージョン管理

15:30-17:30 セッション2
●強化されたActive Directory管理ツールとサーバーマネージャー
●プライベートクラウド構築オーバービュー(System Center 2012)
●SQL Server AlwaysOnによる可用性の向上
●Windows ストア アプリケーション開発 ~HTML5 & CSS3 & JavaScript編~

17:30-19:00 懇親会

懇親会では「マイクロソフト トリビア」として○×クイズを実施しました。問題はすべて私、横山が担当しています。

スライドに「はてさて、マルかなあ? バツかなあ?」と書いてみたのですが(※)、あまりにも誰も知らなさそうなので削除しました。

問題は以下の通り。全問正解者はゼロ、かなり難しかったようです。正解は書きませんので、調べてみてください。

●マイクロソフトの創業者は次の2人である。
・ ビル・ゲイツ
・ポール・アレン

意外に正解率が低い問題でした。引っかけだと思ったのでしょうか。
ちなみに、現在のCEOであるスティーブ・バルマーは少し遅れて参加しています。

●Windows Server の最初のバージョンは、Windows 95に合わせて1995年に発売された(英語版)。

この問題が一番高い正解率だったようです。ちなみに弊社のある女性社員は、このトレーニングのためにシアトルに行きました。「え、私、そんなに年取ったの?」と驚愕していました。

●Windows Azure の開発コード名はRed Dog である。

ちなみにRedhookはシアトルの地ビールの名前です。

●Windows 8 のベータ版の起動画面で表示された魚は「beta fish」である。

bettafish

本当だとしたらかなりベタな感じですね。

●Windows Server 2012 では、NIC のデバイス ドライバさえあれば、トークンリング LAN が利用できる。

「デバイスドライバさえあれば」というのがポイントですね。マイクロソフトは互換性に付いて努力する会社で、本家NetWareよりも長くIPXをサポートしたこともありました。

●アラビア語版 Windows の [スタート] メニューは右下にある。

このためにアラビア語言語パックを入れました。

●マイクロソフトが創業したのはワシントン州である。

現在のマイクロソフト本社はレドモンドで、周辺のベルビューやシアトルにも本社機能の一部があるようです。いずれもワシントン州です。

●SharePoint Server に含まれる以下のシルエットは、ビル・ゲイツの若い頃の写真から作成された。

この問題だけは私の出題ではありません。

● ビル・ゲイツが最後に商用のプログラムを書いたのは GW-BASIC である。

「パソコン創世記」という書籍に掲載されていました。現在は「青空文庫」で読めます(著者は青空文庫の運営メンバーです)。Wikipediaにも出典付きで記載されていました。

●マイクロソフト本社のビルには番号が付けられているが、「Building 7」は存在しない。

番号が抜けているかどうかと、それが7番か、という2つの問題を含んでいますが、こんな問題が出て「すべて連番で抜けがない」という回答はあり得ないですね。

問題は以上です。

G-Techに参加・協力していただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。


※「はてさて、マルかなあ? バツかなあ?」
7分24秒くらいのところに出てきます。

TBSラジオで放送されていましたが、大阪(ABC朝日放送)では主題歌の歌詞が若干違います。

2013年2月22日金曜日

ファイルサーバーとしてのWindows Server 2012

今日は、マイクロソフトのパートナー向け無償セミナー「mstep」で、Windows Server 2012のファイルサーバー機能を紹介しました。

ファイルサーバーは、PCサーバー登場時から一貫してサポートされる機能で、現在でも重要な役割を担っています。

SharePointのようなWebベースのファイル共有システムもありますが、手軽さという点では従来のファイルサーバーにかないません。

さて、セミナー中、いくつか即答できない質問があったので、この場を借りてお答えします。いずれも明確な回答を発見することができませんでした。もしも、何らかの案件を扱う上での問題であれば、セミナー中に紹介した相談サービスを使うことも可能かもしれません。

Q: AD RMSのCALはWindows Server 2012用のものが必要か?

A: おそらく必要です。

ライセンス関係のご質問をよくいただきますが、即答できないことが多くて申し訳ありません。ライセンスは技術上の制約ではなく、契約上の問題なので変化することもあります。正確な解釈はマイクロソフトのライセンス相談窓口に問い合わせることをおすすめします。

マイクロソフトが公開してるドキュメント「Windows Server 2012 ライセンスと価格に関するよく寄せられる質問」のQ28にはこうあります。

リモート デスクトップ サービス (RDS) および Active Directory Rights Management サービス(ADRMS) のライセンス要件は、Windows Server 2012 でも変更はありません。ADRMS または RDS 機能にアクセスするお客様は、今後も Windows Server CAL に加えて ADRMS または RDS CAL を購入する必要があります。Windows Server のインスタンスにアクセスする CAL は、アクセス対象のサーバーと同等以上のバージョンであることが要求されます。

Q: 重複除去を有効にしたディスクを他のサーバーに付け替えて使えるか?

A: おそらく使えます。

そのものずばりの回答はなかったのですが「Backup and Restore Considerations for Deduplicated Volumes」によると、ブロックレベルのバックアップと復元ができるようです。ここから類推して、ディスクの付け替えも対応すると思われます。

ただし、明示的にできるともできないとも書いてないので、動作保証はしかねます。

2013年2月3日日曜日

SCVMMからHyper-Vに接続するツールを単独で起動する

前に書いた記事の再掲です。既にSystem Center Virtual Machine Manager 2012 SP1が登場していますが、そちらでの動作確認はしていません。


SCVMM (System Center Virtual Machine Manager) 2008では、Hyper-V上で動作する仮想サーバー(子パーティション)に接続するために VirtualMachineViewer.exe というツールを使います。

このツールは単独で起動することもできるのですが、パラメータ指定が分かりにくい上、表示されるヘルプの必須パラメータとオプションパラメータの指定が間違っているという問題があります。

実際には、以下のパラメータで接続できます。

VirtualMachineViewer -host ホスト名 -port 2179 -vmid VMID -vmname タイトル

  • -hostは、Hyper-Vの親パーティション
  • -portは、ポート番号で、通常は2179
  • -vmidは、仮想サーバーのIDでHyper-Vの構成情報を格納したXMLファイルのファイル名
  • -vmnameは、タイトルバーの文字列ですので何でも構いません。

Hyper-Vの接続クライアントはターミナルサービスの認証プロトコルを使います。そのため、コマンドを直接入力すると、認証ダイアログボックスが開きます。SCVMMコンソールから接続する場合は、認証を内部で行っているようですが、VirtualMachineViewerを直接起動した場合は手動で認証情報を入力する必要があります。

自動化するには、ターミナルサービスのシングルサインオンの構成をしてください。

2013年1月17日木曜日

【書籍】プロが教える Windows Server 2012システム管理

グローバルナレッジの社員が中心となって執筆した書籍『プロが教えるWindows Server 2012システム管理』の見本誌ができました(ただいま配送中で、実はまだ見ていないのですが)。

現在、グローバルナレッジの新しい教育コース「Windows Server 2012ソリューションアップデート」を受講していただいた方全員にプレゼントしています。よろしければご検討ください。

Win2012書籍

700Pを超える大作ですが、それでも多くの内容を割愛せざるを得ませんでした。特にフェールオーバークラスター関係が含まれないのは今でも悔やまれますが、章立ての最終決定は私がしたので、すべて横山の責任です。

比較的小規模な組織で、専任ではないIT管理者の方に読んでいただければと思っています。

著者一覧(担当章順)

  • 横山哲也 ( 監修兼)
  • 河野憲義
  • 片岡正枝
  • 伊藤将人
  • 浅野ゆき子
  • 神谷正
  • 小鮒通成
  • 国井傑

著者陣のうち、グローバルナレッジの講習を担当していないのは小鮒(こぶな)さんと国井さんです。私がお願いして担当してもらいました。

小鮒さんはSIベンダー系の会社の方で、Active Directory分野のマイクロソフトMVPを10年連続で受賞されています(おそらく4月には11年目に入るでしょう)。

国井さんは、我々と同じMCTですが、グローバルナレッジのお仕事はまだお願いしていませんが、彼もActive Directory分野のマイクロソフトMVPを7年連続で受賞されています。

監修した私は、小鮒さんより少し遅れてActive Directory分野のマイクロソフトMVPを9年間受賞し、昨年はVirtual MachineのMVPになりました。

第3部の「Active Directory編」は、この3名で担当していますので、特におすすめします。

プロが教える Windows Server 2012システム管理

2013年1月12日土曜日

Hyper-Vのリモート管理(少し古い記事です)

Windows Server 2008のHyper-V管理ツールは、原則としてドメイン環境でないと利用できませんが、これをワークグループで使用する方法です。

昔書いた記事で、少し古くなってしまいました。Windows Server 2012では検証していませんのでご了承ください。


Hyper-Vをインストールすると、一部のファイアウォールルールが自動的に構成され、別のコンピューターからリモート管理ができるようになります。

しかし、これではワークグループ環境でリモート管理を行うには十分ではありません。

以下のような構成が必要です。

Part 1 サーバー側での設定

  1. ユーザーアカウントの作成
    管理するコンピュータと、管理されるHyper-Vで同じユーザー名とパスワードのアカウントを作成
  2. ファイアウォールルールの構成
    "Windows Management Instrumentation (WMI)" グループに所属するルールをすべて有効(許可)にします。
    受信ルールが3つ、送信ルールが1つの合計4つです。
    コマンドは以下の通りです。もちろんGUIでも構いません。
    netsh advfirewall firewall set rule group="Windows Management Instrumentation (WMI)" new enable=yes
  3. DCOMセキュリティの構成
    ・dcomcnfgコマンドを実行
    ・[コンソールルート]-[コンポーネントサービス]-[コンピュータ]の下にある[マイコンピュータ]のプロパティを表示
    ・[COMセキュリティ]タブの[起動とアクティブ化のアクセス許可]で[制限の編集]をクリック
    ★この画面は紛らわしい選択肢が多いので注意してください。
    ・管理者として設定したいユーザーまたはグループを追加して、[リモートからの起動]と[リモートからのアクティブ化]を有効化([ローカルからの起動]は最初から選択されています)
  4. WMIセキュリティの構成
    ・サーバーマネージャで[構成]-[WMIコントロール]を右クリックしてプロパティを表示
    ・[セキュリティ]タブを選択
    ・[Root]-[CIMv2]を選択
    ・[セキュリティ]をクリック
    ・ユーザーを追加し[アカウントの有効化]が選択されていることを確認
    ・[詳細設定]をクリック
    ・追加したユーザーを選択し[編集]をクリック
    ・[適用先]を[この名前空間のみ]から[この名前空間と副名前空間]に変更
    ・[リモートの有効化]を選択
    ・[これらのアクセス許可を、このコンテナの中にあるオブジェクトコンテナにのみ適用する]を選択
    ・[OK]をクリック
    ・同様の手順をRoot\virtualizationに対しても実行
  5. Hyper-Vの権利の構成
    ・コマンドプロンプトからAZMan.mscを起動
    ・[承認マネージャ]を右クリックし、[承認ストアを開く]を選択
    ・承認ストアとして[XMLファイル]を選択し、[C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Hyper-V\InitialStore.xml]を指定して[OK]をクリック
    ・[承認マネージャ]-[InitialStore.xml]-[Hyper-V services]-[役割の割り当て]-[Administrator]を右クリック
    ・[ユーザーとグループの割り当て]から[WindowsとActive Directoryを使用]を選択
    ・管理権限を与えたいユーザーを指定して[OK]をクリック
    ・再起動

Part 2 クライアント側(管理ツールを実行するコンピュータ)での設定

  1. WMI用のファイアウォールルールの構成
    Part 1 の2と同様、クライアントでも "Windows Management Instrumentation (WMI)" グループに所属するルールをすべて有効化(許可)。
    Windows Vistaの場合は受信の規則が6つ、送信の規則が2つで、合計8つのルールが構成されます。
    コマンドは以下の通りです。もちろんGUIでも構いません。
    netsh advfirewall firewall set rule group="Windows Management Instrumentation (WMI)" new enable=yes
  2. MMC用のファイアウォールルールの構成
    以下のコマンドを実行し、MMCに対してファイアウォールの例外規則を設定します。
    コマンドは以下の通りです。もちろんGUIでも構いません。
    Netsh firewall add allowedprogram program=%windir%\system32\mmc.exe name="Microsoft Management Console"
  3. DCOMセキュリティの構成
    ワークグループや信頼関係のないドメインの場合に必要です。同一ドメインの場合や信頼関係のあるドメインの場合には必要ありません。
    ・dcomcnfgコマンドを実行
    ・[コンソールルート]-[コンポーネントサービス]-[コンピュータ]の下にある[マイコンピュータ]のプロパティを表示
    ・[COMセキュリティ]タブの[アクセス許可]で[制限の編集]をクリック
    ・ANONYMOUS LOGONに[リモートアクセス]を許可([ローカルアクセス]は最初から選択されている)
    ・必要なだけ[OK]をクリックしてダイアログボックスを終了

以上で、Hyper-Vをリモートから管理するための準備が完了しました。

【参考資料】

今見たら、情報が更新されているようです。正確に知りたい方は、英語ですが、ぜひこちらをどうぞ。

2013年1月1日火曜日

新年の挨拶とブログ分離のお知らせ

あけましておめでとうございます。

今年は、Windows Server 2012の日本語MCP試験が始まります。また、System Center 2012 SP1が登場し、Windows Server 2012をサポートします。

特に、System Center Virtual Machine Manager 2012 SP1は、Windows Server 2012のみサポートという思い切った製品となります。

マイクロソフトの公式カリキュラムもWindows Server 2012に対応したものが登場し、本格的な普及の年となるでしょう。

これを機会に、本ブログはマイクロソフト技術と、弊社の教育サービスのサポートに特化し、直接関係ないものは別のブログ「ヨコヤマ企画(分室)」に移行します。

グローバルナレッジネットワークの定期開催教育コースを受講いただいた方には「Global Square」という会員サイトを通して質問ができます。しかし、講義中に保留した質問の回答や補足説明、本来あっては行けないことですが講義中の間違いなどは、従来通り、このブログで提供していきます。

とはいえ、ブログとしての特性上、一切脱線をしないというわけではありません。適度に話を広げながら、楽しんでいただけるように努力します。

また、「ヨコヤマ企画(分室)」ではIT系以外の話題に加え、特定の会社の製品やサービスについても言及したいと思っています。

更新頻度は、相変わらずのスローペースですが、お付き合いいただければ幸いです。

2012年12月13日木曜日

Windows Server 2012 のサーバーマネージャー

Windows Server 2012の「サーバーマネージャー」で管理できるのは、Active Directoryドメイン内のWindows Server 2012だけ、と思っていたのですが、違うようです。

ただいま、Windows Server 2012の書籍を執筆中でして、その原稿をチェックしていて知りました(担当の方、どうもありがとうございます)。なお、私自身は検証していませんので、あしからずご了承ください。

●管理対象

  • Windows Server 2003はオンラインまたはオフラインのみ表示可能
  • Windows Server 2008/2008 R2はWindows Management Framework 3.0をインストールすれば管理可能

●ワークグループの場合

  • Windowsファイアウォールで「Windows リモート管理 (HTTP 受信)」を有効化
  • 管理されるサーバーで、以下のPowerShellコマンドレットを実行
    Set-Item WSMan:\localhost\Client\TrustedHosts 管理するサーバー –concatenate

書籍の発売は、来年を予定しています。詳細が決まれば正式に告知させていただきます。