「Microsoft Azureによる災害復旧手法」のテキストで、少しわかりにくいところがあったので補足します。
詳細は、マイクロソフトの公式情報「Hyper-V から Azure へのディザスター リカバリー アーキテクチャ」をご覧ください。
いつでも実行可能な操作
以下の作業はいつでも実行可能です。
- 移行の完了…現在の状態を保存し、複製を正常に終了(フェールオーバー中の仮想マシンは残る)
- レプリケーションの無効化…複製をなかったことにする(フェールオーバー中の仮想マシンは残る)
Hyper-V対Azure
Hyper-V対Azureの複製の場合、利用可能な操作は以下の通りです。
●平常時(Hyper-Vで実行)
-
計画されたフェールオーバー
- フェールオーバー
- テストフェールオーバー
●テストフェールオーバー中(両方で実行)
- テストフェールオーバーのクリーンアップ
●計画されたフェールオーバー(Azureでの実行に切り替え)
- 復旧ポイントの変更
- コミット(復旧ポイントの確定)
●計画されたフェールオーバー後のコミット後(Azureで実行中)
- 計画されたフェールオーバー(つまりフェールバック)
●フェールバック中
- コミット(フェールバックが確定するが、Azure上の複製に対して構成変更できないなどの制限がある)
●フェールバック中のコミット後
- レプリケーションの反転(複製を含め、すべてが平常時の状態に戻る)
Azure対Azureの場合
オプション演習のAzure対Azureの複製の場合、利用可能な操作は以下の通りです。
●平常時
- フェールオーバー
- テストフェールオーバー
●テストフェールオーバー中
- テストフェールオーバーのクリーンアップ
●フェールオーバー中
- 復旧ポイントの変更
- コミット→復旧ポイントの確定
●フェールオーバーからのコミット後
- 再保護→反転した複製の開始→平常時へ移行
Azure対Azureは、両サイトが対等の関係なので「フェールバック」という概念はないようです。
【追記】
フェールバック中、コミットした段階で複製は始まります。ただし、反転するまではフェールオーバーができません。フェールバック後の障害に備えるには、必ず反転する必要があります。
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