2014年5月11日日曜日

メリー・ポピンズと「ウォルト・ディズニーの約束」

メアリー・ポピンズとCommon Lisp」の続きです。今度こそ技術的な話は登場しませんが、続きなのでこちらに書きます。

ところで私、ずっと「メアリー・ポピンズ」と書いてきましたが、ディズニー映画(ジュリー・アンドリュース主演)の邦題は「メリー・ポピンズ」だということを先月知りました(40年くらい間違って覚えてました)。

お一人様で「ウォルト・ディズニーの約束」を見ました。

「ウォルト・ディズニーの約束」原題は「Saving MR. BANKS」で、「メリー・ポピンズは子供たちではなく、バンクスさんを助けきた」という話と、Saving Account(貯蓄口座、バンクスさんは銀行員です)をかけたのだと思います。

こっちの方がよく出来たタイトルですが、「Mr. BANKS」でメリー・ポピンズを思い出せる人は日本では少数派らしいです。

原作者のP.L.トラバースの少女時代と、ディズニーとの映画化交渉権をめぐる話が交互に進みます。
ディズニーは、多くの作品をめちゃめちゃに、いえ、独自の演出を加えていますから、P.L.トラバースの心配はよく分かります。

プーさんのぬいぐるみを見ながら「A.A.ミルンも可愛そうに」とつぶやくシーンは笑いました(が、他に笑ってる人がいないのはなぜ?)。

「ディズニーは単なる金儲けのために映画を作るのではない」ということで、最後に譲歩するんですが、ここはちょっと物足りなかったように思います。

ウォルト・ディズニー本人が「(駆け出しの頃)『ねずみ』の権利を購入したいという申し出があったが断った」という話をしていますが、もうちょっと聞きたかったところです。

もっとも、映画の本題はP.L.トラバースと父親の話なので、あえて踏み込まなかったのでしょう。

終盤「バンクスさん(メリー・ポピンズがいる家のお父さん)は悪人ではない」ということで、2ペンス(タペンス)で材料を買って、凧の修理をします。2ペンスは、「Feed the Birds」の曲でおなじみ「鳥の餌、1袋2ペンス」です。

「ウォルト・ディズニーの約束」ではここまでしか描かれていないのですが、映画「メリー・ポピンズ」の終盤はこうです。

父を訪ねて銀行に行った子供は、持っている2ペンスを、(鳥の餌を買うのではなく)銀行に預金しろと、銀行員に取り上げられます。

バンクスさんだったか、銀行員だったか忘れました。バンクスさんは、前半、お金に厳しい人に描かれていたので、バンクスさん自身が息子のお金を取り上げたのだったような気もします。

すると、子供は「ぼくの2ペンスを返して」と叫びだし、周囲の人は「2ペンスも返せない銀行か」と誤解して取り付け騒ぎが起き、バンクスさんがクビになるという話だったと思います。

バンクスさんが、責任を問われている会議中、バンクスさんが開き直って、銀行よりも子供の方が大事だと「スーパーカリフラディリステクエクスピアリドーシャス」と歌い出し、なんとなく円満に終わるという話だったような違ったような。
(映画見たの40年くらい前なんで、よく覚えてない)

「ウォルト・ディズニーの約束」では「新しいエンディングを用意した」としか言ってないのですが、これがその「新しいエンディング」です。

P.L.トラバースが、映画化に譲歩したのは、凧ではなく、このエンディングのおかげでしょう。

かなり感動的なシーンなので、詳細は忘れていても、米国人なら当然知っているエピソードなんだそうです(というのは岡田斗司夫さんのお話)。

ということで、だらだら書いてしまいましたが、いいお話でした。

そういえば、同じジュリー・アンドリュース主演の「サウンド・オブ・ミュージック」も、厳格なお父さんが変わっていく話ですね。