2013年12月31日火曜日

2013年の総括

2013年、良かったことを書きます(悪かったことは心に留めます)。
 
仕事とプライベートの境界では、書籍が2冊出ました。

編集の方にはいろいろご迷惑をおかけしましたが、常識的なスケジュール遅延で出版できたことに対して、共著者の皆さんと編集の方に感謝します。

あこがれの出版記念パーティもできました。ゲストはなんと武道館アーティストです(出版記念パーティを開きました(追記あり) )。

仕事面では、ある会社ののクラウドコンピューティング教育について、テキスト作成と実施を請け負い、高い評価をいただきました。

日頃思っていることをそのままぶつけたら、そのまま高く評価していただいたので、大変喜んでいます。そして、おかげさまで、来年も引き続き担当することになりました。

2014年、Windows Server 2003からWindows Server 2012 R2への移行と普及の年になると予測しています。また、仮想化の主戦場はハイパーバイザーから本格的にシステム管理製品へと移行するでしょう。またストレージの重要性がさらに高まるとともに、SMB 3.0ベースのNASを使ってストレージの再設計が行なわれると思われます。2013年から始めたNetApp社の講習会が生きてくるはずです。

2013年、お世話になった方に感謝しつつ、2014年を笑顔で迎えましょう。

2013年12月16日月曜日

ITIL参考書とADMT

全然関係ない2つの話です。

ITILの参考書を紹介したあと、もう1冊出てきたITIL関連の研修を担当してる同僚に、参考書を推薦してもらいました。元記事には追記しましたが、最新エントリしか見ていない人もいらっしゃると思うので再掲します。


そして、もうひとつはADMT (Active Directory Migration Tool) の話。

ADMTは、移行元と移行先のActive Directoryのバージョンについては広範囲にサポートしますが、インストール先OSのバージョン依存性が高いことで知られています。

Windows Server 2012 R2に対応したADMTは現在テスト中で、「来年第1四半期に出せたらいいな」という状況のようです。それまでは、移行元の別のOSにインストールして切り抜けてください。

参考: An update for ADMT, and a few other things too.

2013年12月13日金曜日

ITILの参考書(12/16追記あります)

近年、「DevOps」というキーワードに代表されるように、開発(Dev)と運用(Ops)を一体として考えるべきだという意見が出てきました。

そういえば、数年前のマイクロソフトの技術イベントTechEdの基調講演では寸劇が披露され、開発者と運用管理者と利用者が、お互いに相手の悪口を言うというシーンがありました。

本来、この三者は対立するものではなく、共通のビジネス目標を持つはずですが、しばしば対立することも事実です。

一方で、システム運用管理のベストプラクティス集としてスタートしたITIL(Information Technology Infrastructure Library)は、サービスライフサイクルの概念が導入され、開発者にとっても重要な地位を占めるようになりました。これからの開発者はITILを理解して、ITをサービスとして考え、開発から運用までを一体として設計する習慣をつけてください。

ということを、よく講義でお話しします。そして、グローバルナレッジはITIL関連の研修も提供しています。しかし、研修は費用も時間もかかるるため、とりあえず概要だけ分かればいいという方にとっては少々もったいないかもしれません。

そこで、ITIL関連の研修を担当してる同僚に、参考書を推薦してもらいました。

ITIL V3実践の法則

ざっと見ましたが、平易な文章で図が多く、入門書としては適切だと思います。


【追記】
別の講師にも聞いてみたところ、以下の本を薦められました。私はまだ見ていませんが、こちらの方が詳しそうです。

ITIL入門 ITサービスマネージメントの仕組みと活用

2013年12月11日水曜日

キーバリュー型データストアの利用例

先日、ある会社向けにクラウドコンピューティングの概要についての研修を実施しました。そこで、KVS(キーバリュー型データストア)の利用例についての質問がありました。

KVSは、RDBのような標準化が行われていませんし、そもそも標準化ができるほど枯れた技術でもありません。ここは注意してください。

検索するといろいろ出てきますが、分かりやすかったのは、「ソーシャルアプリにおけるKVSの利用事例」(株式会社gumi堀内康弘)です。

その他、AWS (Amazon Web Services)のWebサイトには以下のような事例がありました。

やはり、ソーシャルメディアのような「単純だが量が多い」データに対する利用例が多いようです。