2019年3月30日土曜日

シアトルの現状を見て ~Microsoft MVP Global Summit 2019~

毎年開催されている「Microsoft MVP Global Summit」に参加してきました。Microsoft MVPだけが参加できる特別なイベントです。

Microsoft MVPサイトより

マイクロソフトの製品やテクノロジーに関する豊富な知識と経験を持ち、オンラインまたはオフラインのコミュニティや、メディアなどを通して、その優れた能力を幅広いユーザーと共有している個人を表彰するものです。MVP アワードの表彰は全世界で行われており、現在は、世界 90 か国以上、4,000 名を超える方々が MVP として精力的な活動を続けています。

Microsoft MVP Global Summit」は、現地(マイクロソフト本社)集合ですが、参加費は無料、2名で1部屋の宿泊費も負担してくれます(シングルルームは半額負担)。

コア日程3日(さらにポストイベント2.5日)では技術カテゴリごとのブレークアウトセッションが開催され、マイクロソフト社内でも一部の人しか知らないような内容が披露されます。また、製品の方向付けを決めるようなディスカッションも多いため、当然NDA(機密保持契約)が必要で、違反者には損害賠償を含めた罰則があります。

このように、NDAの縛りがあるため内容については話せません。そこで、このブログではMVP Summitに行って気付いたことや、ついでに寄ったLiving Computer Museumのことを書きたいと思います。


シアトルで目に付いたのが、Limeと呼ばれる緑の自転車です。詳しくは同僚の山下さんのブログ「シアトルにあったシェアサイクルLimeはすごく便利だと思う」をどうぞ。Limeは乗り捨てOK、見つけたらすぐ乗車可能なので、昔よくいた自転車泥棒の気分を味わえます。

Lime, rental bicycle

日本にも類似のサービスはありますが、決められた場所で借りて、元の場所に返す必要があります。乗り捨てするとすぐに駐輪違反で回収されてしまうでしょう。そういえば、レンタカーも米国では乗り捨てコストがほとんどかからないのに、日本ではとんでもなく高いですね。

もう1つ、便利だったのがUber。スマートフォンのGPSと連動し、契約車(日本だと白タク扱いなので違法です)を呼んでくれます。ダウンタウンなら概ね数分以内につかまるでしょう。呼ぶ時点で目的地を入力し、その時点で金額が固定されます。支払いは事前登録されたクレジットカードを使うので、運転手に支払は発生しません。チップも、乗車後に追加できます。誘拐などのリスクを減らすため、乗車と同時に信頼できる友人に乗車情報を伝える機能があるし、先日は911(日本の110番)通報機能も追加されました。金額は、需給バランスで決まるようで固定されていないようですが、事前に分かるので安心だし、タクシーを上回ることはほとんどありません。

Uberは日本にも進出しているのですが、二種免許の存在やそもそもタクシー事業が許認可制であることから、タクシー会社と提携して運営されています。ただし、利便性は著しく落ちます。規制産業故の制約です。

これに限らず、とにかく日本は規制が多いですね(市民革命を経験していないため「原則自由」の思想がないという説がある)。たとえば、米国での路上ライブはよほど通行の邪魔にならない限り違法ではないのですが、日本では警察が無条件に違法とみなします。本来、違法かどうかを判断するのは警察ではなく裁判所ですが、逆らうと逮捕される可能性がある(逮捕でなくても警察署に連れて行かれる例は多い)ので逆らえません。よほど大規模で計画的なものでない限り、有罪になったケースはないらしいのですが、若いミュージシャンを脅すには十分な威嚇効果です。

国や自治体だけでなく、国民も規制を望む傾向にあります。路上ライブを通報して止めさせるのを趣味にしている人もいるくらいですし、それを支持する人までいます。コスプレイベントも、周辺住民の反対により、コスチュームを着た状態で会場外に出ることは禁止されるのが普通です。コミケ(コミックマーケット)のように、周辺に住宅がほとんどない地域でも厳しく自主規制されています。

ちょうどMVP Summitのために渡米した日、シアトルで「Comi-Con (Comic Convention)」が開催されていて、コスプレイヤーが大勢出歩いていました。コスプレ親子も多く、微笑ましい感じがしました。

コスプレ発祥は米国ですが、発展したのは日本です。その日本で、街頭でのコスプレ禁止というのはちょっと不思議な感じですね。「一般人が怖がる」という説もあるのですが、こんなに目立つ格好で犯罪を犯す人もいないと思います。


コスプレ

スターバックス1号店では、お土産に1号店限定の豆を購入。スターバックスで購入した豆は、世界中どこの店でも挽いてくれます。日本で挽いてもらうと、かなり高い確率で「1号店に行かれたんですか?」と話しかけてくれます。

スターバックス1号店

店内では、オーダーテイカーがバリスタにカップをよく投げてます。

オーダーテイカーからバリスタへ

スターバックス1号店近くにある有名なチーズ屋さん(Beecher's)。最近は行列ができます。私、チーズはそれほど好きでもないのですが、ここのチーズは好きです。

Beecher's


Beecher'sの看板

スターバックス1号店のある一帯が「Pike place Market」、米国でもっとも古い市場だそうです。有名な魚屋さん。アンコウやらサケやらが並んでいます。

どうでもいい写真ですが、hardwareは金物の意味で、コンピューター製品の意味ではありません。mountain hardwareは登山道具のようですね。

hardwareは金物の意味


mountain hardwareでロッククライミングの写真

ワシントン湖からスペースニードルが見えています。

シアトルの夜景

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