2011年10月24日月曜日

ユーザーインターフェースの変化と教育コスト

Computer Worldに「慣れれば快適? Windowsの新ユーザーインタフェース」という記事を書きました。 項目移動はTABかENTERか、というのは迷うところです。 昔はENTERだったんですが、今はTABが常識。 これは、ENTERが、メインフレームと同じく「全データ送信」の意味になったからです。 古いスタイルを守って、既存ユーザーの教育コストを減らすか、他のソフトと同じスタイルを採用して新規ユーザーの教育コストを減らすか、どちらが良いとも言えません。 最後はプレビュー版が公開されているWindows 8のユーザーインターフェースに関しての話です。 でも、今回に関しては慣れる自信がありません。 それにしても、互換モードを搭載しないというのは思い切った意志決定です。 実際にはレジストリキーを変更すれば旧モードが使えるそうなんですが、マイクロソフトとしては互換性を断ち切って新しいUIに移行したいんでしょうね。

2011年10月17日月曜日

デニス・リッチーさんを偲んで

先々週のスティーブ・ジョブズに続いて、先週はデニス・リッチー氏の訃報が伝わってきました。

Computer Worldのブログ「C言語とUNIXの父」にも書いたように、OSとプログラム言語という、非常に地味な、けれども非常に重要な分野に貢献された人でした。

私が大学4年生のとき、大学近くの専門学校で「C言語講師募集」の記事がありました。「これから生協で『プログラミング言語C』を買って、明日に応募しようか」という冗談が出ました。

我々の研究室では第一言語がLisp、第2言語がProlog、学部の授業ではFortranという状況でUNIXマシンはありませんでした。C言語を知っている人は誰もいませんが、名前だけは知ってました。

結局、応募はしなかったのですが、それから3年後に仕事で教えるようになりました。

C言語は「移植性が高い」と言われますが、既に国際標準ができていたFortranに比べ、空くまでもデファクトスタンダードだったCには処理系毎のバリエーションが多く、他機種への移植はかなり難しいと感じたことを覚えています。

その後ANSIで標準化されるのですが、相変わらず処理系依存の部分がたくさん残ってます。これを統一するとC言語の良さも失われてしまうので、やむを得ないことなんでしょう。

ところで、Computer Worldのブログ「C言語とUNIXの父」の記事一覧で表示される写真は本文とは無関係というわけではありません。記事でも紹介したとおり、新しく買ったカメラはどこかにC言語のライブラリが使われているようです。そのカメラで撮った写真を使いました。

2011年10月12日水曜日

MCPシミュレーション試験

ちょっと古い記事の紹介も含まれているのですが、該当記事はまだアクセスできるようですし、内容も変わってはいないはずです。


マイクロソフト認定技術者試験には、シミュレーション問題が含まれる場合があります。

マイクロソフトでは、Performance Based Testingと呼んでいるようです。

現在は、一部の試験で採用されているだけですが、今後はもっと取り入れたいようです。以前のMCP担当者のblog(英語)によると、その理由は「Brain Dumpだけで勉強した人を排除したいから」とストレートです。Brain Dumpは、有名な問題集サイトです。

さて、このシミュレーション問題「途中経過は採点の対象になるのか」とよく聞かれます。
つまり、マウス操作やキーボード操作で無駄な動きがあった場合は減点されるのか、ということです。

採点メカニズムは公開されていませんので、我々にはその答えは分かりませんでした。
しかし、このblogでは「途中経過は無関係で結果だけが採点対象」と明言しています。

実は、シミュレーション問題では完全なWindows操作ができるわけではありません。
そのため、ある方法を試して、だめだったら別の方法を試す必要があります。
しかし、このような試行錯誤は採点対象ではないということなのでご安心ください。

2011年10月9日日曜日

さようなら、スティーブ・ジョブズ。知的自転車をありがとう

Computer Worldに、コラム『スティーブ・ジョブズからのプレゼント「知的自転車」』を書きました。

参考にしたのは旺文社の「TWO STEVES AND APPLE」、この本は、スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックの思想を知り、Appleの初期の業績を知るために貴重な本です。

残念ながら現在は入手できません。復刊ドットコム「TWO STEVES AND APPLE」の復刊リクエストを受付中です。

コラムで紹介した「知的自転車」の下りには続きがあります。

最大の違いは、人間とマシンとの1対1の関係にあります。つまり、大きな特徴は、その関係がパーソナルだということです。たとえば客車1台分のお金があれば、フォルクスワーゲンは1,000台買えます。大型コンピュータ、それを客車、アップル社のパーソナルコンピュータをフォルクスワーゲンと考えてください。フォルクスワーゲンは、客車ほど速くないし乗り心地も良くない。けれどもフォルクスワーゲンなら、どこへでも行きたい場所に行けます。行きたいときに、行きたい人と一緒に、フォルクスワーゲンのユーザーは、パーソナルに車を操作できるのです。

さらにこう続きます。

ここで、巨大な馬力のモーターとわずかな馬力のモーターというアナロジーをしてみましょう。

1800年代末、最初のモーターが発明されたとき、それは初期のコンピュータが発明されたときと同じように、大型で高価でした。これらのモーターを使って、工場全体に動力を供給しました。滑車やベルトを場内にめぐらして、個々のマシンを操作したのです。ところが、小さな馬力のモーターの出現で、馬力は必要な場所に「直接」選ばれるようになりました。

ポータブルなApple IIは、初めての「わずかな馬力の」コンピュータの発明といえます。

これを読んで、若い日の私は感動してしまいましたが、同時に思ったことがあります。

普通の人はモーターをもらっても、自分の仕事に役立てることはできない。

フォルクスワーゲンなら使いこなせるが、それには自動車の運転を習得する必要がある。しかも(日本で)運転免許を取得するのはかなり難しい。

コンピュータは、本質的に難しいものです。それは「何にでも使える」ためです。「何にでも使える機械」はなんでも難しいものです。今はあまり目にしない黒電話よりも、スマートフォンの方が圧倒的に難しい操作が必要です。

コンピュータを使うには、自分がしたいことが何かを明確にし、どうやって実現するかを整理し、実際の処理手順を細かく考える必要があります。これを仕事としてやっているのが「SE(システムエンジニア)」です。

コンピュータを使いこなすには、誰もがSEにならないといけない? 答えはYESでもあるしNOでもあります。職業的なSEになる必要はありませんが、SE的な考え方は必要です。

IT教育という、当時も今もあまり馴染みがない職業に就いたのは、自分のコンピュータを自分で使えるようになって欲しいという気持ちからだったことを思い出しました。

ありがとうスティーブ・ジョブズ。そして安らかにお眠りください(無理だと思いますが)。

2011年10月6日木曜日

Microsoft Certified Partner for Learning Solutions Award 2011 最優秀賞

今年もマイクロソフトのラーニングパートナーのアワードを頂きました。皆様の支援のおかげです。本当にありがとうございました。

アワード創設以来、毎年何らかの賞を頂いているので、もはや恒例となっている感もありますが、それでも緊張するものです。

今年は最優秀賞の他、河野憲義と伊藤将人がトレーナアワードを受賞しました。

10月6日(木)に日本マイクロソフト本社で表彰式がありました。その後、マイクロソフトのカフェテリア、要するに社員食堂でパーティがありました。

カフェテリアの写真は公開禁止なのが残念です。